◆人生の一大イベント
首都圏ですと小学校のお受験は秋に行われます。それを皮切りにクリスマスぐらいまで中学・高校・大学の推薦があります。年末年始は、しばし休戦期間といったところでしょうか。
年明け早々、埼玉県を始めとする中学の一般入試がスタートし、成人式の頃にセンター試験が行われ、関西でも中学受験シーズン真っ盛りとなります。
2月に入ると首都圏の私立大学が連日の如く一般入試を行います。2月の後半には国公立の試験があります。後期日程も含めるとホワイトデーの頃まで、日本各地で何らかの入学試験が行われているようです。
韓国ですと、韓国版のセンター試験の日は、多くの高校生が先輩の応援のために大学の前がごった返すですとか、タクシーの代わりにパトカーが走るなどといった光景が繰り広げられます。
そこまでヒートアップしていなくても、日本の場合は新聞にセンター試験の問題が掲載されていたりすると「あぁ今年もそんなシーズンか」と思うのではないでしょうか。

◆大学生になったら一人暮らしの前に
1月の半ばにセンター試験を受験して、自己採点をして、志望校を固める人も多いことでしょう。初めての一人旅が大学受験という人もいるかもしれません。大学生になったら一人暮らしするという人の場合、まず試験前日に宿泊することでしょう。
もし、ホテルが取れなかったら…!
実際にホテルが取れない受験生がいるのです。受験戦争の前にホテルの空室争奪戦が立ちはだかっているケースがあります。
参考までに、旧帝大の1つである九州大学の試験日は、ちょうど九州大学の受験生が宿泊するようなホテルにコンサートのイベントに参加するファンが宿泊します。
コンサートはヤフオクドームとマリンメッセ福岡で行われます。ホテルはコンサートのファンで既に空室のない状態で、受験生が宿泊するホテルが極めて少ない状態です。
実は同じ日に九州大学と同じ福岡エリアにある第一薬科大学が、九州エリアで唯一、薬剤師の国家試験の会場となっています。こちらも人生がかかっています。

◆救いの手
チケットの抽選が外れたファンがホテルをキャンセルしたこともあり、センター試験の直後に見られたホテルが取れない状態は2月直前に落ち着いたとのことです。
ただ、センター試験の直後に起きた、受験生がホテルを予約できないという事態に対しては、各方面から救いの手が差し伸べられました。
社員寮の空室を貸し出す企業が現れました。一般市民の中には部屋を貸すことのできる人とホテルを探す受験生を引き合わせるマッチングサイトを作った人もいます。
マッチングサイトと聞いてピンと来た方は、なかなかの情報通です。このマッチングサイトは、Airbnbとは別物ですが、やろうとしていることは本質的に同じです。

◆人生の一大イベントに民泊?
ところで、「受験という人生の一大イベントに民泊なんて大丈夫?」とお思いの方も、いるのではないでしょうか。
もし当日、何かトラブルが発生しても、ジモティ(という言葉は死語かもしれませんが地域に精通した地元民)ならではの解決策を持っているかもしれません。
それに、ホテルの部屋からフロントまでの物理的・精神的な距離が、民泊(=ホームステイ)のホストファミリーには、さほど感じられないことでしょう。
それでも心配なら、受験する学校を見学する時に、予め同じホストファミリーの自宅にお世話になってみてはいかがでしょうか。
これは言い古された表現ですが、「合格はゴールではありません。スタートです。」
新生活をスタートさせると、民泊でお世話になった方がご近所さんになります。遠くの親戚より近くの他人、もし何か困ったことがあったら相談できるかもしれません。

◆日本人でも外国人でも同じ
ここまで当コラムにしては珍しく、国内で日本人のことを書きました。ただ、実は上に書いた民泊の活用方法は、既に日本に滞在する外国人が実践していることなのです。
その証拠に、当協会の会員の家にホームステイした人の中には、同じ家に再びホームステイするリピーターも多いです。
ホームステイを卒業して一人暮らしになっても、ホームステイした先の家族と時々連絡を取ったり一緒に出掛けたりする、そういう外国人も多いです。
特に日本では依然として外国人に部屋を貸さない大家さんが多いです。日本で新生活をスタートする外国人が、必ず寮や社宅に入れるという保証はありませんし、何よりせっかく来日したのだから日本の文化に馴染みたいという思いも強いでしょう。
そんな時に、ほんの1泊で良いからホームステイを受け入れてもらえたら、その後どんなに気が楽になるでしょう。
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