語学留学で失敗するケースと成功するケース

◆留学のイメージが変わりました

「留学」というと、一昔前まではハードルが高いイメージがありました。
そもそも歴史を紐解いてみると、遣唐使・遣隋使に始まり海外で学ぶのは限られたごく一部の人にだけに許されたことでした。その上、国を代表して海外で学ばせていただくイメージが強かったものです。
もっと言えば、渡航費でさえ高いものでした。バブルより前の時代は海外に行くということ自体、物凄く高嶺の花でした。海外は選ばれた人だけが行く場所だったのです。

それが今では、とても気軽に海外に行けるようになりました。近隣諸国であれば、国内旅行よりも安く行ける国もあります。これに伴い、留学もとてもお手軽になりました。

 

 

◆留学の種類も豊富になりました

留学のハードルを下げた要因は、渡航費だけではありません。留学の種類が豊富になったことも挙げられます。

大学に留学する場合も、以前ですと最低でも1年以上ずっと留学しているのが当たり前でした。そして留学すると卒業も遅れるのが当たり前でした。

ところが1990年代ぐらいからアメリカの大学を中心に特定の科目だけを短期間で集中して行うタイプの授業スタイルが出てきました。
例えば、心理学のカウンセリングを学ぶ実践的な授業を、4日間で集中的に行うようなタイプの授業がこれにあたります。このような授業は、朝10時頃から夕方5時頃まで続きます。もし将来この大学に進学する場合、このような短期留学で受けた授業をもう一度受けることは免除されることが多いです。

日本国内の大学でも、このような短期留学で得た単位(クレジット)を自分の大学を卒業するのに必要な単位として認めてくれる場合があります。扱いとしては短大から四年制大学に転入した場合や、大学を入り直した場合の一部授業の免除と同じ扱いです。

このような単位の振り替えを利用して、2000年代に入ってから、海外の姉妹校と提携して1年以上の留学を行っても4年間で卒業できるカリキュラムを予め設定している日本国内の私立大学もあります。このようなシステムですと、留学しても入学してから4年後の3月にきちんと卒業できるので、普通に就職活動もできます。

 

 

◆留学先が大学ではないケースも増えました

留学先が大学ではないケースも増えました。
何かスポーツをやり込んでいる人の場合、そのスポーツで留学することがあります。歌手も、日本国内で売れた後に海外でショービジネスや舞台演出などを学びに行くことがあります。
風変わりな留学の例として有名なのは、2016年の日本シリーズを制して日本一に輝いた日本ハムファイターズの白井コーチが「野球のコーチ」を学ぶためにメジャーリーグに留学したことかもしれません。プレイヤーが主役の世界で、コーチも頑張っているのですね。

そのような特殊な才能がある人は別として、大学以外の留学先で一般的なのは語学学校への留学、いわゆる語学留学でしょう。
残念ながら語学留学した人数の統計データは見当たらなかったのですが、留学した人数がそう増減していない一方で、大学をはじめとする高等教育のために留学した人数は減少傾向にあります。つまり、語学留学に代表されるような比較的新しい留学が増えていることがわかります。

 

 

◆語学留学の特徴

語学留学した人数の統計データが見当たらないのには、理由があります。
語学留学は、短いものだと1週間ほどで帰国します。長くても3ヶ月ぐらいで帰国します。国によって基準は異なりますが、これだけ短期間で帰国しますので、(アメリカで週に18時間以上の授業を受けるといったようなハードなカリキュラムを選ばない限り)学生ビザが不要なケースが多いのです。

ちなみにアメリカで学生ビザが必要になる「週18時間以上の授業」というのが、どれぐらいか考えてみたいと思います。
よくありがちな、午前は1コマ90分で文法を中心とした読み書きを学び、午後は1コマ120分でディスカッションするような授業ですと、1日あたり3時間半の授業となります。ハッキリ言って、ストレスなくコミュニケーションできるレベルでないと、この3時間半の授業でもかなりヘトヘトになるかと思います。この授業を5日受けて土日は授業を受けないお休みの日とすると、週に17時間半の授業となりますので、観光ビザで十分な語学留学となります。

こんな具合に観光ビザで行ける語学留学ですが、よくありがちなカリキュラムでも語学留学から帰ってきたら、かなり上達しているイメージが持てるのではないでしょうか。特に日本人は1コマ120分でディスカッションするなどは、ものすごく鍛えられることでしょう。

 

 

◆語学留学で鍛えられる

念のため付け加えておきますと、授業によっては事前に調べておく必要があったり、宿題が出る場合があります。
この宿題がどれぐらい大変かは授業によっても違ってきますが、当然ながら宿題は習得したいと思っている言語で出題されます。宿題の答もその言語で準備する必要があります。

もう少し付け加えておきますと、仮にディスカッションではなく数名のグループで何か芸術作品を作るようなワークショップ形式の授業を選択しても、やはりグループのメンバーとディスカッションが待っています。それも大抵の場合は、あなたと同じくその言語を習得したいと思って語学留学してきている日本人ではない人ばかりがメンバーです。お互いネイティヴの言語ではない上に、メンバーの文化的な背景は自分達とは全く違います。そのようなメンバーと意思疎通して作品を作り上げて発表するとなると、単に語学だけではなくコミュニケーション能力全般が鍛えられるでしょう。

おまけに授業のない時間も、そこは異国です。日本語は通じないと思っておいたほうが良いでしょう。
お昼ごはんを買うにしても、バスに乗るにしても、嫌でも語学漬けの生活が待っています。

どうでしょう、観光ビザで行けるお手軽な語学留学でも「行きたい!」と思いませんか?

 

◆語学留学で失敗するケース

これほど語学留学の魅力と語学留学で鍛えられるイメージをお伝えしたのですが、残念ながら語学留学で失敗するケースもあることをお伝えしておきます。

そういう語学漬けの生活を送らなくてはならない環境に身を置けば短期間でも必ず喋れるようになる、と思いがちですが、そのためには基礎が身についている必要があります。
さすがにオギャーと生まれたての赤ちゃんみたいな語学力で留学しても、赤ちゃんと同じく丸々1年留学していても片言しか喋れないでしょう。時間的にも経済的にも余裕があって、ビザも降りて1年でも2年でも現地に滞在できるなら、そういうオギャーで語学留学しても意味があるかもしれませんが…。

もう1点、失敗する要因をお伝えしておきます。どこにでも日本人はいるものですし、日本人は孤独が嫌いですし、日本人は日本人と接するのが大好きです。せっかく語学留学したのに気が付いたら常に自分の周りは日本人だらけで、宿題も何も日本人同士で日本語で相談しながら片付けていた、というのでは語学留学した意味がありません。
笑い話みたいな話ですが、実際にそういう日本人の語学留学生は、いるものです。

 

◆笑い話みたいな話が一般的!?

せっかく語学漬けの環境に身を置いたのに結局は日本人同士で日本語でしか話していない、という笑い話みたいな話は、語学留学だけの話ではありません。

英語を公用語にした英語漬けのシェアハウスでも、そのような光景は頻繁に見られます。もし知り合いでそのようなシェアハウスの関係者がいらしたら、シェアハウスのイベントに参加してみるとわかります(入居を検討中と言うと話は早いです)。
実際、私もそのようなシェアハウスを何軒か知っています。このようなシェアハウスでは、およそ3割の入居者が外国人です。それでもパーティーなどでは日本人同士だけが日本語で盛り上がっている光景が毎度のことです。

 

◆本当にその環境で大丈夫ですか?

先ほど語学留学の魅力をお伝えした際に、「2時間のディスカッション」を引き合いに出しました。とにかく一般的な日本人は、この2時間のディスカッションで、まずヘトヘトになります。
居酒屋さんでありがちな2時間の宴会でしたら、あっという間にお開きとなり「二次会に行こう」となるのですが、語学留学の2時間のディスカッションは「二次会に行こう」どころか、ヘトヘトです。

これはディスカッションのテーマが重たいからではありません。授業のレベルにもよりますが、ディスカッションのテーマは、例えば「もし週末にグループで出掛けるとしたら」みたいな気楽なテーマですとか「ペットを飼うか飼わないか」みたいな生活に関連するものが多いです。
そもそもディスカッションのテーマは上から降ってきますが、パーティーで話題になるネタは自分達から勝手に出てきます。パーティーでおしゃべりするほうがディスカッションよりも簡単なはずですが、どうしてパーティーだと日本人は日本人同士で日本語で盛り上がってしまうのでしょうか。

簡単なことです。そこに日本人がいるからです。
日本語が通じて、日本語でしゃべるほうが楽で、楽したい日本人がいるから失敗します。

 

◆失敗のタネが含まれた環境に時間とお金をかけますか?

特に日本人は、たとえ日本語で話をしたとしても、外国人と話すことに慣れていない人も多いです。そもそも外国人という存在に慣れていないのです。
そのような環境で、つい日本語でしゃべる日本人がいると、その日本人に引き寄せられてしまいます。よっぽど精神的にタフで「今は日本語は使わない」と決めて曲げない性格でないと、語学留学でもパーティーでも日本人に日本語で話しかけられたら、つい日本語で返事をしてしまうのではないでしょうか。
これは仕方ないことです。「精神力が弱い!」と自分を責める必要は、ありません。普通のことです。

ただ、ハッキリ言っておきます。
他の日本人がいるかもしれない環境は、失敗のタネが含まれた環境です。

失敗のタネが含まれた環境だと知っていて、なおかつ頑固に日本語を話さないとは言えない人並みの精神力で、それでもいきなり語学留学などにお金を払いますか?

同じ時間とお金をかけるなら、失敗のタネが少ない方法に時間とお金をかけようとは、思いませんか?

 

◆語学留学の前にホストファミリーを!

その点、ホストファミリーは失敗のタネを排除できます。

あなたのご家庭に、日本語を話せない人が暮らしています。ホームステイで来た人です。
まさか日本語が通じる自分の家族だけが日本語で盛り上がって、ホームステイで来た人はそちのけということは、まずありえませんよね。そんなことをするメリットは全くありません。

家の中の公用語を外国語にするといったような語学漬けになる前に、とりあえずホームステイで来た人がいる時はホームステイで来た人の言語で、という程度なら、そこまでヘトヘトにはならないでしょう。
それに日本にホームステイする人は、日本を理解しようという気持ちがあるものです。語学留学のクラスメイトのようにフィフティーフィフティーの関係ではなく、少し気楽な関係です。

パーティーや授業のように、ずっと参加している必要もありません。ひょっとしたらホームステイしている人はリビングで本を読んでいるから今は話しかけて欲しくないかもしれません。
逆にあなたが今はそっとしておいて欲しい時は、わざわざ日本語ではない言語で話しかけられることもないでしょう。

そういうリビングの風景はシェアハウスでも同じかもしれません。ただシェアハウスですと、本当はコミュニケーションを取りたくても、そうして全く接しないで終わってしまう可能性があるので定期的にガッツリとイベントをしていたりします。
いきなりガッツリしたイベントだから疲れて日本人同士で日本語で盛り上がってしまうのです。ホストファミリーなら、普段は夕飯の時など、ほんの1時間ぐらいからスタートです。

シェアハウスのイベントは多くてもせいぜい週に1回です。でもホームステイで来た人と食べる夕飯は基本的に毎日のことです。
毎日のことだから、最初は疲れるかもしれませんが、じきに慣れてくるでしょう。個人差はありますが、しばらくすると家族と違和感なく感じるようになるでしょう。

ホストファミリーになると、外国人と普通に接することが当たり前になります。そういう下地を作ってから語学留学などの語学漬けの環境に飛び込んでも良いのではないでしょうか。

日本ホストファミリー養成協会では、これからホストファミリーになってホームステイを受け入れてみたい方の準備からお手伝いしております。独身の方でもホームステイを受け入れることが可能です。
興味をお持ちの方は是非お問い合わせください。

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