◆今までの「あらすじ」
独身女性である筆者が、ホームステイを受け入れる「ホストファミリーをやってみよう」という企画で、日本ホストファミリー養成協会の「ホストファミリー養成講座」の内容を活用しながら受け入れ準備をしている。
筆者は賃貸マンションに住んでおり、大家さんがAirBnbに反対ということもあり、語学学校からの受け入れを検討している。語学学校にホストファミリーの申込書を提出し、語学学校の担当者が受け入れ可能かどうかを審査するための家庭訪問を行い…

◆語学学校の担当者さん
前回に続き今回も、語学学校の担当者さんが、我が家でホームステイの受け入れが可能かどうかの審査をするための家庭訪問にいらした際のことを書きます。
実は私は、日本ホストファミリー養成協会のつながりで、この担当者さんとは何度かお会いしたことがありました。担当者さんは私が協会のスタッフであるのにもかかわらず今までホームステイの受け入れをしていなかったことにビックリしていました。
そのビックリ以上にビックリしたのが、寝具のチェックをしてもらうためにホームステイをする人が使う部屋を案内した時に起きました。
その話をする前に(って、随分と話を引っ張る?)、この語学学校の担当者さんの苦労を書きたいと思います。もちろんこれは全ての語学学校に共通する話ではないので、参考までに。
この担当者さんの仕事は、大きく分けて2つあります。1つは、今日のようにホームステイを受け入れ可能かどうか、実際に家庭訪問することです。そしてもう1つがホームステイを希望する学生を、それぞれのご家庭に割り当てる仕事です。
自分の目で家庭訪問しているからこそ、「この子はこのご家庭に」と割り振ることができるとのことです。
日本ホストファミリー養成協会が推奨しているホームステイの受け入れ方法の中には、「この子はこのご家庭に」という部分をホームステイをする人自身がホストファミリーを選ぶことのできる方法もあります。機械的に割り振るのではなく、考えて割り振る方が、受け入れる側も受け入れてもらう側も失敗を減らすことができます。
ともかく、そういう2つの仕事を抱えている担当者さんだからこそ、ご家庭を訪問している際に「このご家庭だったら誰が良いかなぁ」と考えながら視察しているのです。
そして、そういう担当者さんだからこそ、誰よりも「ホストファミリー不足」を痛感しているのでした。この夏も既に100人ほどホームステイを希望しても受け入れてくれる家庭のない人が出て来る見通しとのことです(渋々ホテル暮らしか寮生活が待っています)。

◆担当者さんから想定外の相談!
私の提供する寝具は、ソファになるマットレスと布団です。
「このマットレスの上に何か1枚敷いた方が良いですね」と担当者さん。
何しろ外国人は汗の量が日本人とは比べものにならないそうです。そういえば日本ホストファミリー養成協会の代表も「すぐ布団がダメになる」って言っていたような。
「それにしても良い部屋ですね」と担当者さん。
この部屋は南向きで、ベランダ越しに庭が見えます。閑静な住宅街にあって、語学学校まで片道40分、電車賃も往復500円でお釣りがきます。クローゼットも自由に使えます。ホストファミリーへのゴマスリみたいなものはあるにしろ、それはまぁ、良い部屋でしょう。
「ところで、この部屋、何畳ですか?」
「6畳です」
「2人同時に受け入れることは、可能ですか?」
「?!」
この担当者さんの頭の中には、この6畳の部屋にマットレスを2個入れて、2人で1室を使うというイメージがありました。
「元々のホストファミリーの募集パンフレットに、個室を提供できるということが書いてありましたよね?」と私が確認すると、「ホームステイしている人専用の部屋」という意味合いとのことでした。この語学学校では元々、1室を2人で利用するツインのホームステイの受け入れも依頼していましたが、日本の家庭はそれほど広い部屋が提供できないとうい事情もあり、ツインのホームステイは諦めてシングルに限って募集していたとのことです。
さらに聞くと、ホームステイする人も「ホームステイはしたいけれど1人でするのは嫌」という人もいるそうです。そりゃぁ、そうですよね。1人でホームステイするのは不安という人がいても、おかしくないですよね。「兄弟2人同時にホームステイを受け入れてくれたら」というような保護者の方も、いるそうです。

◆2人1室のホームステイ受け入れ
もちろん2人同時に受け入れるリスクもあります。
私にとって最も大きなリスクは、例えばこの2人がアジア系の女の子で、夜遅くまでアジア系の言語で盛り上がって爆笑などされることでしょう。私の場合、飲食は台所に限りたいのですが、ホームステイの人専用の部屋でお菓子パーティーなどされても困ります。
ただ、それ以上にメリットの方が大きいでしょう。
片方と連絡が取れなくても、もう片方と連絡が取れれば何とかなるかもしれません。上手に話が通じなくても、もう1人が間に入ってくれるかもしれません。
それに何より、1対1だと気まずくなってしまうかもしれないけれど、3人だと楽しいでしょう。
そういえば私にとって最初のシェアハウスは戸建を借り切っての3人暮らしでした。2人同時に受け入れだと、その時に似た感じなのかな?
不安よりもワクワクが大きくなりました。
ちょっとビックリしたのが、謝礼の金額。もし2人同時に1ヶ月受け入れると、そういう金額になるのですね…謝礼の振込先を記入しながら、この金額については「嬉しい」以上に「責任」を感じました。正直、掃除だって食事の準備だって、受け入れるのが1人から2人になったら2倍になるわけではありません。

◆前向きに考える
リスクもあるし責任もある。それでもきっと2人同時受け入れは楽しいでしょう。
まだ具体的に割り振りは決まっていませんが、6月下旬から7月中旬まで、北欧からの中学・高校生を受け入れることになる予定です。2人同時の受け入れになるかもしれませんが、そこはまだ未定です。とりあえず3週間、受け入れてみて、問題がなければ引き続き受け入れる予定です。
「うわぁ、いきなり3週間もか!」という気持ちもありますが、「きっと3週間ぐらいないと仲良くなれないかも」という気持ちもあります。いや、私はかなりフレンドリーな人だとは思うのですが、それでもホームステイに来る人が最初の1週間ぐらいは緊張しきりかもしれませんので。
とりあえず、2人同時受け入れとなると、もう1セット寝具が必要です。語学学校から連絡が来たら、寝具を買い足すかもしれません…あ、どちらにしろマットレスの上に敷くシートを買っておく必要がありますね。
…というわけで、私のホームステイ受け入れ準備は、まだ続きます。
ホームステイの受け入れに興味がある方はぜひ、日本ホストファミリー養成協会にお問い合わせください。
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