独身の私がホームステイを受け入れてみた!【連載21回目】

◆今までの「あらすじ」

独身女性である筆者が、ホームステイを受け入れる「ホストファミリーをやってみよう」という企画で、日本ホストファミリー養成協会の「ホストファミリー養成講座」の内容を活用しながら受け入れ準備をしている。

筆者は賃貸マンションに住んでおり、大家さんがAirBnbに反対ということもあり、語学学校からホームステイを受け入れる。語学学校にホストファミリーの申込書を提出し、語学学校の担当者が受け入れ可能かどうかを審査するための家庭訪問を行い、Aino(アイノ)というフィンランドの中学生でグルテンフリーの子が来ることに決まり、受け入れ準備も済ませ、ついにAinoのホームステイがスタート。なかなか面白い出来事がポツポツ出現していて…

 

◆経験を買う

Ainoはペットボトルをよく買います。それも自動販売機で買うことが多いようです。

「自動販売機よりもコンビニの方が安いし、コンビニよりも駅前のスーパーの方が安いよ」と私は言いました。「それにコンビニやスーパーの方が種類もたくさんあるよ」とも言いました。
でもAinoは自動販売機で買って来ます。

後でわかったのですが、どうやらAinoにとってはジュースの自動販売機というのがとても珍しいようです。自分が住んでいる近所には全くなくて、ちょっと大きな街に行っても3台しかないらしいです。
それで自動販売機を使うことがちょっと気に入っているようです。

 

◆遊びたいこと山々

Ainoは午前中3時間ほど日本語の授業を受けた後、午後は先生に引率されて日本の文化を学ぶことができる場所に、あちこち遊びに行きます。
それはそれで楽しいのですが、高校生のAino達はそれだけでは遊び足りないようです。どうやら時々ちょっと寄り道しているようです。

それに帰宅して夕飯を済ませると、フィンランドにいる友達から国際電話がかかって来ます。両親からも電話がかかって来ます。メッセンジャーもジャカジャカ届きます。
ついでにAinoは…実は彼女はコスプレ大会で優勝したことのある”有名人”で、彼女のインスタグラムは物凄くフォロワーが多く、どうやら彼女はその日に撮った写真をインスタグラムに大量にUPしているようです。「Wifiを使って良い?」と訊くので「どうぞ」と言ったら、1GBほどUPしていたようです。

まぁ、写真のUPはAino特有のものだとしても、人によっては(我が家には全くない)テレビゲームをしていたり、漫画を読んでいたり、あれこれ日本に来たからこそ「やりたいこと」をやりまくっているのでしょう。
そりゃぁ、そうですよね…私も出張で海外に行った時は決まって近所をお散歩しましたし、近所のスーパーに行って現地人が食べているものを買ったりしていましたもの。同僚の中にはヨーロッパに出張ついでにサッカーを観戦したり、韓国に出張したついでにカジノに行った人もいたりします。

 

◆念のため声だけは掛けていました

そんな状況で、私は念のため夕食の際に「今日は宿題があるの?」と必ず確認していました。もし「ある」と言ったら必ず「もし何か手助けが必要だったら、いつでも声を掛けてね」と言っていました。

まぁ、実際のところは、大した宿題ではありません。
ちなみに昨日の宿題は、左側に「きれい」とか「おおきい」といった形容詞が(全てひらがなで)並んでいて、右側にそれぞれの否定形を(ひらがなで)書くという宿題でした。それも列ごとに「じゃない」をつけるタイプと、「い」を取り除いて「くない」をつけるタイプが分類されていました。

そういえばAinoが日本に来た初日、「キレイくない」なんて感じのミスをしていたなぁ…。
それはそうと、「じゃない」のタイプと「くない」のタイプがあること、私自身が改めて知りました。いつも意識しないで日本語を使っているから、そういう2タイプあることなんて全く意識していませんでした。どういう単語が「じゃない」のタイプで、どういう単語が「くない」のタイプなのか、説明できたら良いのですが…難しいですね。

 

◆Ainoはすごい!

本人が「やる」か「サボる」かは私にはどうしようもないのですが、とりあえず「今日は宿題があるの?」という確認だけは毎日していました。

ある日、私が夕飯のための買い物に行こうとしたらAinoが戻って来ました。「買い物に行くけれど一緒に行く?」と訊くと「宿題をやっている」とのこと。「えらいねぇ」と言って出掛けたのですが、私が戻って来た時は友達と電話していました。
内心「あれ、宿題は終わったの?」と気にはなったのですが、そこは触れずに夕食の準備をして普段通りにAinoと一緒に夕食をしました。Ainoが自分の部屋に戻るときは、Ainoが何をしていても私は全く気にしません。そしていつも通り9時半頃Ainoは「シャワー浴びたら寝る」と言いました。

その次の日、学校から戻ってくると「宿題をきちんとやって来ていたのはクラスで私だけだった」とAino。おー、えらい、えらい。

それだからこの3週間のホームステイ期間中に行われたクラス替えのテストで上のクラスに上がることができたのでしょうね。Ainoは時々、一緒に通学する友達がいるのですが、元々はAinoの方が下のクラスでした。ところがAinoと入れ替えでこの友達が下のクラスに移動したそうです。

前回の記事で「ホストファミリーはマネージャーの気分」と私は書きましたが、こうしてホームステイで来た子が学校で成功するのはホストとして嬉しいです。

 

 

◆ひょっとしたら飛び級

Ainoは本国でもすごい人のようです。というのも、どうやら今の調子だと高校を1年早く終えて飛び級して大学生になるかもしれないのです。

Ainoは高校の授業を朝9時から夕方7時まで受けているとのことです。他の子の中には10時から2時までという子もいるのに、です。
単位制が導入されているため、来年度も同じように授業を受けると、1年早く卒業できると言います。
「1年早く卒業したら、その次の年はどうするの?」と私が訊くと、Ainoは「大学に1年早く入学するかもしれないし、1年だけ働くかもしれない」と言いました。「ワーキングホリデーなどを経験するのも悪くないね」と私は付け加えました。

ちょっと脱線しますが、フィンランドはPISAの学力調査で最も良い成績を残しています。Ainoに色々と聞いてみると、どうしてフィンランドでは高い学力が養われるのか、何となく理由が垣間見えることがあります。
Ainoによるとフィンランドの学校では部活動がありません。何か部活動のようなことをしたい人は、学校ではなく習い事として参加するそうです。学校は勉強をするところで、逆に言えば勉強しかしないそうです…恐らく学校の先生もOFFの時間がしっかり確保されているから、良い授業ができるのかもしれませんね。

それに学校に縛られずに習い事としてできることは、才能のある人は強い団体でその才能を伸ばしてもらえば良いですし、それほど才能のない人はそういう人向けの団体で才能を伸ばしてもらえば良いので、ある意味で効率的ですよね。「試合に出たくてもチームメイトに恵まれなくて出場できなかった」ということも減るでしょうし。

ともかく、それだけバリバリ勉強していてもAinoはコスプレのコンテストに出場するですとか、かなりすごい子です。将来がとても楽しみです。
最初は赤紫色の髪の毛で「この子、大丈夫かなぁ」と思いましたが、今では彼女が帰国した後のことも実に楽しみです。

 

◆できる子の秘密

それほど熱心に勉強しているAinoは、時間の使い方が上手です。

コインランドリーに行く時のこと(はい、私は洗濯機をあえて持っていません)。
「洗濯が終わるまで20分ほどあるけれど、どうする? 一応、コインランドリーには漫画が置いてあって、洗濯が終わるのを待つ間に読むことができるけれど、もちろん”それ以外のこと”をしても良いけれど」と私はAinoに尋ねました。暗に「洗濯が終わるまでの時間で宿題をやっても良いんじゃない?」という思いがあったのですが、コインランドリーのところに置いてある漫画を読むのも悪くないと思っていました。

するとAinoは宿題を持ってきました。
いやぁ、やっぱり「できる子」は違いますね。

私は漫画を読みながら、Ainoが時々質問するのに答えていました。

いやぁ、異様な光景だったと思いますよ。私が漫画を片手に、赤紫色の髪の毛の子に片言の英語で日本語の説明をしているの。
コインランドリーはそこそこ混んでいましたが、皆、洗濯機をセットすると出て行きました。コインランドリーの場所が暑いというのもあるのですが、異様な光景にちょっと遠慮したのかもしれませんね。

いやぁ、私も漫画ではなく、仕事で使う資料を読もうかとは思っていました。ただ、やっぱり今回の資料が誰もが手にできる法案だと言っても、仕事のものを読むのは気が引けますよね…。

 

◆貴重な経験

ホームステイを受け入れると、こんな具合にジックリと外国人を観察することができます。色々と違いがわかって面白いですよ。
それにAinoみたいな良い子を受け入れると、「どうしたらこう良い子になるか」がわかります…私、間違いなく良い”お母さん”になれる自信あります(あとはお相手探しだけですが)。

ホームステイを受け入れると、本当に貴重な経験ができます。
Ainoがわざわざ自動販売機でペットボトルを買うみたいに、わざわざ外国からホームステイを受け入れてみませんか?

ホームステイの受け入れに興味のある方はぜひ、日本ホストファミリー養成協会にお問い合わせください。

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