独身の私がホームステイを受け入れてみた!【連載39回目】

◆今までの「あらすじ」

独身女性である筆者が、ホームステイを受け入れる「ホストファミリーをやってみよう」という企画で、日本ホストファミリー養成協会の「ホストファミリー養成講座」の内容を活用しながら受け入れ準備をする。

筆者は賃貸マンションに住んでおり、大家さんがAirBnbに反対ということもあり、語学学校からAino(アイノ)というフィンランドの中学生でグルテンフリーの子を3週間受け入れる。Ainoも筆者も色々な経験をして、あっという間にお別れと同時に次の留学、それも男性2名が来るもしょっぱじめからトラブルが発生したと思いきや色々と楽しい出来事も起きて…

 

◆日本独特のスタンプラリーに外国人が殺到!

前回に引き続き、ホームステイを受け入れたことで改めて気付いたスタンプラリーのことについて書きます。

日本でNeilsが手に入れたスタンプは、鉄道のスタンプラリーのスタンプの他に、御朱印がありました。

 

御朱印を知らない方もいるかもしれないので、ざっくりと御朱印について説明すると…

神社仏閣でお守りやおみくじを売っている所に御朱印帳というノートのようなものを持って300円ぐらいを支払うと、御朱印帳の1ページに筆で「奉拝」という文字と、神社仏閣の名前と、その神社仏閣に訪問した日付を和暦で書いた上に、神社仏閣特有の朱色のスタンプを押したものが御朱印です。

なお、御朱印帳は、御朱印を受け付けている神社仏閣で1,000円ぐらいで購入できます。この御朱印帳も、それぞれの神社仏閣ごとにデザインが異なり、御朱印帳を集める人もいます。

 

◆もうちょっと詳しく説明すると…

もうちょっと詳しく説明すると、大昔は神社仏閣で写経をしたりお経を唱えた後に、そのような修行をしたという証明として御朱印がありました。

ところが、お遍路でお馴染みの四国八十八ヶ所を回って全部の御朱印を得ると地獄に落ちないという説から、御朱印を集めることが流行ったそうです。

 

どうしてこの話を私が知ったか、というと、以前この話を聞いたことがある、というのもそうなのですが、Neilsが浅草の浅草寺で御朱印をもらう時に受け取った紙に、その話が書かれていたからです。

 

◆浅草の浅草寺さんの言い分

Neilsが私に「浅草寺でこの御朱印をもらった時に、この紙をもらったのだけれど、何が書いてあるか教えて」と見せた紙に、そのことが書かれていました。

その紙の最後に「せめて般若心経の1巻ぐらい写経して奉納するなり、唱えるなりしてから御朱印を受けてください」ということが書かれていました(般若心経の他にも、もう1つ何か仏典の名前が書かれていましたが、私には聞いたこともない名前でした)。

 

ちょっと余談ですが、こういう日本語を英語に直すのは、難しいですね。
四国八十八ヶ所など、英語で説明するんですもの。

ちなみに私、この英訳をするのに「天国(heaven)」という英語はすぐに思い出せても「地獄(hell)」という英語は思い出せませんでした。Popeyのアニメなどを見ていると、確かオリーブがピンチになると決まって「Hell!」と叫んでいたのに、私の頭には全く残っていなかったんです。ちょっと面白いですよね。

 

それはそうと、浅草寺さんの言い分。

確かに、時々ろくに参拝もせずに、スタンプラリーよろしく、ただ御朱印だけ集める人がいるという話は、聞いたことがあります。そういう「参拝しない御朱印コレクター」に浅草寺さんが「せめて般若心経」と文句を言うのも、わからないワケではありません。

ともかく私はNeilsに、その紙に書かれていた御朱印の歴史と、浅草寺の言い分を説明しました。それを聞いたNeilsは「自分は手水場で手を洗って口もすすいで二拍二礼をしてからお祈りして、それから御朱印をお願いしたのだけれど、それは悪いことだったの?」と心配しました。

 

◆私の(勝手な)解釈

私が正直に紙に書かれた内容を話してNeilsの気分を悪くさせてしまったのは、申し訳なく思いました。でも、この浅草寺さんの「せめて般若心経」という言い分については、私自身ちょっと困ります。

そもそも私は、クリスマス・パーティーをした数日後には神社に初詣に行き、お盆やお彼岸などにはお寺の裏にある先祖のお墓に手を合わせるような、典型的な日本人です。

 

で、般若心経は、冒頭の「はんにゃーはーらーみーたー」ぐらいまでしか唱えられませんし、写経したこともありません。

通っていた幼稚園がカトリック系の幼稚園だったので「天にまします我らの神よ、アーメン」は言えますが、それも「我らの神よ」と「アーメン」の間に色々と長い文言があったのは忘れてしまっていますし、日本語でしか言えません。

 

こんな感じの日本人は、あちこちに大勢いると思うのですが、そこに浅草寺さんの言い分を受けたら、誰も浅草寺さんになんか参拝しなくなっちゃうと思うのです。

浅草寺さんだって、お賽銭もそうですが、こういう御朱印のようなもので潤うと思うのですが、それよりも自分の檀家さんで十分なのでしょうか。

あるいは、これは日本人観光客のみならず外国人観光客で常に賑わっている浅草寺さんの「おごり」?

ぶっちゃけて言えば、浅草寺さんは「写経とか読経とかしない程度の人は御朱印なんか受けるな」と言っているワケでして、観光客なんて全然 welcome ではないワケです。

2020年の東京オリンピックで大勢の外国人が浅草寺に足を運んでも、相変わらず、こういう紙を配るのかしら?

仏教って、そういうのが「お・も・て・な・し」の宗教なんですかね。。。

 

◆私のNeilsへの説明(と諸々)

私はNeilsに、「この紙に書いてあることは気にしなくて良い」と言いました。

「そもそもこの紙は日本語でしか書かれていないのだから、外国人であるNeilsはこの紙に書かれていることを気にすることはない」と。「時々、日本人で御朱印だけ集めて参拝しない人がいるから、こういう紙を出しているだけ」ということも私は言いました。

それでもスッキリしないNeilsに私は「浅草寺で働いている人たちだって、Neilsが日本人ではないことや、おそらくNeilsが仏教徒でないことぐらい、わかっているから大丈夫」とも伝えました。

 

そもそも、意味もわからずに写経したって、無駄だと思います。
ハッキリ言って、私だって「はんにゃーはーらーみーたー」の意味を知りませんもの。

ふと、10年近く前に、とある新設大学のオープンキャンパスで行われたスタンプラリーで高校生が「自分に関係のない◯◯学部まで見なきゃならない」とボヤいていたのを思い出しました。

ワケわからないお経を写しても、嫌な思い出ですとかボヤきしか、出てこないと思うのですが、いかがでしょうか。

 

「写経するなり読経するなりしてからでないと御朱印を求めるな」と本気で浅草寺さんが言うなら、写経した人や読経した人しか立ち入れない場所で御朱印を授ければ良いのです。

そういう導線を作っていない時点で、あの浅草寺さんの言い分は「建前」に過ぎない、本気ではないと私は思うのです。だって、そういうのが仏教の教えだとか「お・も・て・な・し」では、ないハズですもの。

で、これがまた難しいのですが、そう本音を察していただくために逆説的に「写経とか読経とかしない程度の人は御朱印なんか受けるな」と日本人は言っちゃうワケです。

本音と建前があるのもまた、日本の文化ですから…

まぁ、そんな具合に、色々と私は思い、考えるところがあるのですが、さすがにそれらすべてをNeilsには説明しません。

 

「写経でもしてから御朱印を受けるように言っているけど、ワケもわからずに、御朱印を受けるためだけに写経しても意味がないから、ここに書かれていることは気にしなくても大丈夫」と私が言うと、ようやくNeilsは安心しました。

ただ…これが、私がスタンプラリーを嫌う理由の1つ、本末転倒であることなんですよね。

 

◆Neilsの面白い意見

ちなみにNeilsは正しい参拝方法について私に確認しました。

手水場で手を洗う時、「口をすすいだ後、左手をもう一度洗う必要はないの?」とNeilsは私に質問しました。

「必要ない」と教えましたが…言われてみれば確かに、口をすすいだ後に左手を洗った方が理にかなっているような気もします。あるいは、左手に口が触れないように、上手に口をすすぐ必要がある?

 

浅草寺さんの言い分といい、このNeilsの疑問といい、ホームステイを受け入れると普段とは違った角度で色々と気づかされて面白いです。

日本ホストファミリー養成協会では、ホストファミリーのための情報を提供しています。ホストファミリーに興味をお持ちの方は、ぜひお問い合わせください。

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