勉強よりもお金稼ぎにやってくる外国人留学生の実態

◆外国人が怖い理由

多くの日本人にとって、外国人を怖いと思うのは、仕方ないかもしれません。

髪の毛の色、肌の色、目の色が違う。話している言葉も違うからチンプンカンプンで、ひょっとしたら悪いことを企んでいるかもしれない。実際、外国人窃盗団の話だとか、違法滞在の外国人の話などを、しばしばニュースや新聞で目にする…

そんなこともあって「ホームステイを受け入れるなんて、とんでもない!」と言う方も、いらっしゃるかもしれません。「もし我が家で預かった人が犯罪者だったら、どうするよの!」と。

 

ただ、今後、困った外国人が来日しづらくなる可能性が高いです。特に、ちょうど1年前(2016年11月)に起きたあの事件みたいな話を減らす可能性が高いです。

と言うのも、法務省が、各地方にある入国管理局に対して、受け入れ審査の厳格化を求める文書を発付したからです。

 

◆困った留学生

外国人窃盗団の話ですとか、違法滞在の外国人の話にも、留学生は登場します。

「留学生は学生なんだから、そんな余計なことをしないで勉強しなさい!」と言いたい気持ち山々ですが、実は留学生として来日する人の中には最初っから勉強なんか後回しという留学生がいます。

 

ちょっと話は脱線します。

あえて出典を明記しませんが、ある本に書かれていた内容によると、「当たる占い師」は占ってもらいに来た人に対して最初にこういうことを言うそうです…

「あなたは人間関係か、お金か、健康について悩んでいますね」

この世に悩みのない人はいないと思うのですが、その本によると人の悩みはこの3つのどれかに当てはまるそうです。だから「この3つのことで悩んでいますね」と言えば外れようがないそうな。

 

裏を返せば、学業で悩むことは、あまりないようですね(笑)。

最初っから勉強なんか後回しという腹で来日する留学生は、多くの場合人間関係お金で悩んでいます(来日できるぐらいですから健康で悩んでいる留学生はレアです)。

 

◆人間関係で悩む留学生

(この話は留学生に限らず、労働者として来日する人にも当てはまりますが)最初っから勉強なんか後回しという腹で来日する留学生で、来日した根本的な理由が人間関係の悩みに起因する留学生は、自国で人間関係の悩みを抱えていたはずです。

ひょっとしたら「自国にいる彼氏と別れたい」から来日したかもしれません。よっぽど自国にいる彼氏がストーカーでもない限り、事件にはなりません。

そう言えば筆者の知る来日外国人に、頭の中の90%ほどを彼女が占めている人がいました。海の向こうに置いてきた彼女のことが気になって気になって…と言っても本人が悩んでいたかどうかは不明ですが、これは笑い話になったとしても事件にはなりません。

 

ただ、ちょっと注意が必要なのは、「自国で彼氏ができない」から来日したケース、あるいは「自国で彼女ができない」から来日したケースでしょう。

「日本には援助交際っていうシステムがあるらしい」ですとか「アニメの世界みたいな世界が広がっている」というような歪んだ情報を鵜呑みにして来日しているかもしれません。

特に一部の身体的特徴がある人々の中には「自分のような人だったら誰でも日本人は付き合いたがる」とタカをくくっているケースもあります。

そんな妄想やら誤解やらを抱いて来日し、タチの悪い人々と仲良くなり…ニュースになるかどうかは別として、色々な意味で危険です。

 

筆者が知っているケースでも、いくつか来日して人間関係が乱れたケースがあります。どれもニュースになるようなことはなく、ただ「これが日本の高校生だったら退学処分かな」ですとか「この不良娘が!」という程度で収まっています。

まぁ、そういう留学生を仮にホームステイで受け入れたとしても、ホストファミリーがトラブルに巻き込まれないようにするコツはいくつかありますのでご安心ください

 

◆お金で悩む留学生

さて、最初っから勉強なんか後回しという腹で来日する留学生で、来日した根本的な理由がお金の悩みに起因する留学生は、自国でお金の悩みを抱えていた、すなわち貧乏なはずです。

貧乏で、最初っから勉強なんか後回しという腹で留学生として来日すると、日本国内で何かお金を得るための活動を始めます。

こう書くとすぐにわかりやすいのが、外国人窃盗団ですとか、日本では禁止されているものをちゃっかり日本に持ち込んで密売するようなケースでしょう。

 

ただ、もっとタチが悪いケースがあります。それは不法労働です。

本来、留学ビザで来日した人は、資格外活動の許可を取ることによって1週間に28時間までのアルバイトをすることができます。

ところが最初っから勉強なんかどうでもよくてお金儲けを目的として来日した留学生は、フルタイムで働く気でいます。留学先の教育機関でも授業中は寝ていたり、授業を平気で欠席していたりします。

それどころか、留学先の教育機関から失踪し、そのまま不法滞在するケースも多いです。

 

留学生の働く先が、まともな職場なら、まだ助かります。

ついでに留学生の在籍する教育機関がまともなら、違法な労働をしないよう留学生に注意を払ってくれるのでしょうけれど…。

 

◆これでも教育機関?!

2016年11月、栃木県足利市にある東日本国際アカデミーの理事長が逮捕されました。

なんとこの理事長、来日目的が勉強なんかよりもお金儲けであることを知っていながら留学を許可していたのです。

これは氷山の一角で、生徒数の確保に精を出している一部の教育機関があります。入学金や授業料を受け取れないと経営が難しくなるからです。それで「勉強はタテマエで本音はお金儲け」というのを知っていながら留学生を受け入れる教育機関が存在するのです。

このような教育機関では、抜き打ちでテレビの取材が入ると学生が誰もいません。「学生はどこにいるか」を尋ねると「実習に出ている」という返事が返って来るそうな。

 

この話はそれだけでは終わりません。

逮捕に至ったこの理事長、自分で経営する派遣会社に自分の学校の留学生を雇用し、週40時間ほどの労働をさせていたのです!

元々、この理事長は留学を希望する人にお金がないことを知っていました。それも、日本に滞在していられるだけのお金がないことを知っていました。

それで派遣会社が家賃を払い、給料天引きで留学生の家賃を徴収していました。もちろん、ここでも実際の家賃よりも多く抜き取っていたことは言うまでもありません。

 

ここまで来ると不法労働を助長した、と言うよりはむしろ不法労働を食い物にしてきたと言う方が妥当かもしれません。とても教育機関とは思えませんね。

 

◆留学ビザは簡単に取れる?

仮に、そんな不法労働を助長するような変な教育機関が日本に存在したとして、それほど簡単にお金儲けを目的とした留学生が来日できるのでしょうか。

10年ほど前の日本では、このようなお金儲けを目的とした留学生が来日することが稀でした。そもそも日本で学ぶ人が少なかったからです。

それが日本政府の国際化戦略によって日本で学ぶ留学生の数を増やそうという方向に舵が切られたこともあり、ビザの発行が増加したのも1つの要因です。

 

ただ、もう1つ要因があります。それはビザ発行の審査に関することです。

2017年11月6日の産経新聞によると、

”日本語教育機関が留学生を受け入れる際の審査は以前、法務省から審査業務を請け負った「日本語教育振興協会(日振協)」が行っていた。しかし平成22年の民主党政権(当時)の「事業仕分け」で仕組みが変わり、法務省が直接審査を担当することに。「審査は膨大で、細やかな調査ができなくなり、審査は甘くなりがちとなった」(法務省関係者)という。”

とのことです。

 

◆今後は改善が期待できます!

ただ、冒頭にも書きましたが、今後は、このような勉強よりもお金儲けという困った留学生が来日しづらくなる可能性が高いです。

と言うのも、法務省が、各地方にある入国管理局に対して、受け入れ審査の厳格化を求める文書を発付したからです。

それも日本への留学を希望する外国人だけではなく、留学生を受け入れる側の教育機関に対してもチェックが厳しくなります。

 

2017年7月以降に入学する留学生に関しては、留学費用を負担する人の金融機関の残高証明書や所得証明書、納税証明書などの提出が義務付けられました。

保護者がそれなりに裕福なら、わざわざ日本に来てお金儲けをする必要はないだろう、という見解なのでしょう。保護者が裕福かどうかは別として「遊ぶ金が欲しくてやった」みたいな事件を心配する人がいるかもしれませんが、そこまで外国人を危険視する必要はない、という証だと思います。

 

なお、このような書類の提出が必要になった国は、中国、ベトナム、ネパール、ミャンマー、スリランカの5カ国です。

「あら、あの国は入っていないの?」とお思いの方もいるかもしれませんが、とりあえずはこの5カ国です(かく言う筆者も「あの国は?」と思った1人です)。

ここに挙がった5カ国は全てアジアの国です。恐らく「あの国は?」と思った国からは日本に留学する人がそれほど多くはないため、ちゃんと審査をすることができるのではないでしょうか。

 

◆ホストファミリーにできること

いつもでしたら「これで安心してホームステイを受け入れられますよねー。やってみませんかー?」で終わるこの原稿も、今回はもう一歩掘り下げて「ホストファミリーにできること」を書きたいと思います。

お金儲けが目的で勉強なんてどうでも良いという留学生や、そういう留学生をターゲットにしている教育機関を増やさないために留学生をお預かりするホストファミリーができることがあります。

 

まずは、「今日は何を習ったの?」と留学生に尋ねることです。

このような質問をすることで、留学生に勉強を意識させることができると思います。「学校、楽しい?」ですとか「宿題はあるの?」などという質問でも良いかもしれません。

もし留学生の在籍する教育機関がイカサマな教育機関だったとしたら、これらの質問に留学生はきちんと答えられないでしょう。「今日は倉庫で荷物を運んでいた」「学校で8時間働いた」おかしいと気付くでしょう。

 

次に、留学生の在籍する教育機関にホストファミリーも足を運ぶことです。

教育機関のスタッフは、どんな人かを自分の目で確かめることです。もしイカサマな教育機関だったとしたら、それをホストファミリーが持ち帰って教育委員会などに相談することもできるでしょう。

ちなみに筆者は我が家に滞在する留学生を語学学校に迎えに行ったことがあります。授業終了5分前でしたが、エレベーターホールから教室の中の様子が伺えて、何やらディスカッションしているのがわかりました。

 

それから、教育機関が提供する住まいではなくホームステイを受け入れることです。

栃木県にある東日本国際アカデミーの事例では、留学ビザの発行に必要な教育機関も、留学生がお金儲けするための職場も、留学生が日本で滞在する住居も、全てがワンストップでした。このイカサマな教育機関で全て完結しています。

留学生からしたらワンストップであることは便利で楽かもしれません。ただ、ワンストップであることが事件の発覚を遅くする可能性を孕んでいます。

ハコの中で何が行われているか…ブラックボックスは犯罪の温床になりかねません。ワンストップにせず、ホストファミリーが介在することで淀みを減らすことができる可能性があります。

 

今回、留学ビザの審査と教育機関への審査が厳しくなることで、より安全な、安心できる外国人が日本に増えるという話を書きました。

日本ホストファミリー養成協会では、ホームステイを受け入れ始めたい方や、ホームステイを受け入れている方に、不安を解消し、より快適に楽しく受け入れのためのノウハウを提供しております。お問い合わせはお気軽にどうぞ。

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