海外で日本酒ブームが巻き起こっている!?

◆日本酒、好きですか?

日本酒、好きですか?

日本酒造組合中央会のデータよると、日本酒の国内出荷量は最盛期の3分の1まで減っています

お酒全体の消費量と合わせてみても、昭和45年(1970年)に消費されたお酒のうち4割が日本酒だったのに、平成25年(2013年)に消費されたお酒に占める日本酒の割合は10%を切っています。

日本国内の消費を見ると、どうも日本酒は、それほど人気があるとは言えない状態です。

 

ところが海外に目を向けると、日本酒の消費量は増加傾向にあります。

財務省によると、2015年に輸出された日本酒の量は、この10年間で倍増したと言います。面白いことに、輸出金額に関してはこの10年間で3倍の金額になっています。

海外では日本酒の消費量が増えているのですが、どうやら高級な日本酒が好まれているようですね。

 

◆フランスに注目

2015年の時点で世界62ヶ国に輸出されている日本酒ですが、日本を除く各国の消費量ベスト5は以下の通りです。

1位:アメリカ
 2位:韓国
 3位:台湾
 4位:香港
 5位:中国

このランキングを見ると「やっぱり」という感じがしませんか。
まず1位のアメリカですが、日本人が多く行く国です。2位から5位は、アジアの近隣諸国です。

 

ただ、このランキングにはでてこない、注目すべき国があります。

それはフランスです。

フランスでは2016年の日本酒取扱高が前年よりも40%も増えているのです!

 

◆フランスの日本酒ファン

フランスには熱狂的な日本酒のファンであるシルヴァン・ユエ氏がいます。

このユエ氏、単なるファンではなく熱狂的なファンで、日本酒ブームを一過性のものにしないで広く定着させることを期待しています

それがゆえに、日本酒のイベントまで作ってしまいました。

2017年は10月7日から9日までの3日間、フランスの首都パリで「Salon du Sake」は開催されました。このイベントは2014年から毎年開催されています。

2016年は3517人の来場がありました。2017年は4091人が来場しました。2018年の開催日時も既に決まっています。来場者はフランス国内だけにとどまらず、30ヶ国以上から参加しています。

 

このイベントは、単なる日本酒の見本市ではありません。

フレンチレストランのシェフが日本酒に合う料理のレクチャーをしたり、意外なところではフランスのパティシエ(お菓子職人)が日本酒に合うお菓子を紹介していたりもします。

このパティシエの中にはチョコレートをメインに扱うショコラティエと呼ばれる人もいます。まさに「マリアージュ」という言葉がピッタリかもしれません。

参考までに、フランス語のマリアージュという言葉には、料理とアルコールの組み合わせという意味の他にも「結婚」という意味があります。日本酒がフランス料理やフランスのお菓子と「結婚」することにより、新しい味覚という子孫が繁栄するのでしょう。

このイベントでは日本酒を紹介するだけではなく、このような取り組みによって日本酒の定着を目指しているのです。

 

◆日本酒(?)コンクール

2017年のこのイベントでは「Kura master」という日本酒のコンクールも合わせて開催されました。

一般来場者と専門家がそれぞれ日本酒を選びます。映えある第一回Kura masterに選ばれた日本酒は、かなり一般の日本人には馴染みのない銘柄が選ばれました。

 

専門家が選んだKura masterは、岡山県にある宮下酒造の「雄町米」でした。

日本人の感覚からすると、日本酒の産地として新潟のような米どころや、あるいは灘に代表される兵庫のような酒どころが選ばれるように思うかもしれません。

そんな意外な日本酒が選ばれたのですが、一般来場者が選んだ日本酒は、さらに日本人には馴染みのないお酒です。

 

一般来場者が選んだKura masterは、「La Vague」という銘柄です。

「聞いたことない!」「日本酒なのに横文字とは何だ?」とお思いかもしれませんが、それもそのはず、この銘柄を生産している蔵元はLarmes du Levant(昇涙酒造)です。このLarmes du Levant(昇涙酒造)があるのはフランスのローヌ地方です。

実はフランスだけでなく、アメリカ、ドイツ、スペイン、ノルウェーでも日本酒は作られており、そのような日本酒もSalon du Sakeでは出展していたのです。

 

◆それ、日本酒?

「日本で作られていない日本酒なんて、日本酒と呼べないのでは?」とお思いの方も、いらっしゃるかもしれません。

 

ちょっと話は脱線しますが、「ウイスキー」という英単語には2つのスペルが存在します。

まず、「whisky」と書く、最後が「sky(空)」のウイスキーです。

それと「whiskey」と書く、最後が「key(鍵)」のウイスキーです。

厳密にはこの2つのウイスキーは別物を指します。

 

最後がskyのウイスキーは、主にスコッチウイスキーと呼ばれるタイプのもので、イギリスを中心に飲まれているウイスキーです。

一方、最後がkeyのウイスキーはアメリカを中心に飲まれているウイスキーです。最後がkeyのウイスキーの方が歴史が浅いです。

スコッチウイスキーを愛飲している人から見たら、最後がkeyのウイスキーは「ウイスキーではない」と言うかもしれません。

 

ある意味、海外で作られた「日本酒」は、このウイスキーと同じようなものかもしれません。

ひょっとすると日本人が見ると海外で作られた日本酒は所詮「sake」であって日本酒とは別物に思えるかもしれません。

ただ、ウイスキーの文化がイギリスだけでなくアメリカでも根付いているように、日本酒の文化が海外でも根付くことは問題がないと思いませんか?

 

◆日本酒ではない日本酒?

参考までに筆者が好きな日本のお酒は「むすひ」です(「むすひ」と書いて「むすび」と読みます)。

このお酒、玄米を使って作られています。そのため、日本酒を作る際に必ず行われる「研ぐ」という工程が入っていません。

それと、火入れがされていません

火入れがされていない、ということは、酵母菌などが生きているということです。買ってきたばかりのむすひのボトルを開ける際は、文字どおり「プシューッ!」と音がします。

それ以外は日本酒と同じ作り方をしているのですが…

 

そんなワケでむすひは、ラベルには日本酒と書かれていません

日本で作られていて、日本酒と同じ要領で作られていて、ただ玄米が使われていて、たったそれだけの理由で日本酒を名乗れないお酒がむすひです。

海外で作られた日本酒が日本酒として存在できるのに、むすひが日本酒として扱われないのは、不思議な感じがしませんか?

ただ、このむすひと、「日本酒で作ったブランデー」であるみりんを、ホームステイで来た二十歳以上の人に提供すると、驚かれます。

「お米で作られたお酒」を飲むのが初めてな上に、同じお米で作られたお酒でもこんなタイプのものがあるというのは、かなり衝撃的なようです。

 

ま、難しいことは抜きに、外国人と一緒に盃を傾けてみるのも面白いものです。

 

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