海外で日本食レストランが増加中のワケとは?

◆あいかわらずの和食ブーム

海外では依然、和食ブームが続いています。

「和食はヘルシーである」という印象が和食ブームを後押ししています。

 

農林水産省の発表によると、海外にある日本食レストランの数は2015年の約8.9万店だったのが2017年には約11.8万店にまで増えました。この2年間に、実に3割も増えています。

地域別に見ると、減少した地域は1つもありません。唯一、北米だけはそれほど増えていないのですが、他のエリアは最低でも2割は増加しています。

中でも中南米で5割も増加し、中東に至っては6割も増加しています…と言っても中東では2015年には約600件ほどしかなかったのが2017年に約950件に増加したのですが。

絶対数で見ると、アジアが約6万9千件(2015年の約4万5千件から5割増加)とダントツに多く、次いで北米が約2万5千件です。

北米での増加率がほんの200件と微増だったのは、既に北米ではそれなりの数の日本食レストランが存在し、十分に市場が活性化しているからである、と言えるかもしれません。

 

ともかく、世界中で日本食レストランが増加しています。

 

◆調査方法に疑問

ところでこの農林水産省が発表したデータは、元々は外務省が調べたデータをもとに農林水産省がまとめたものです。
外務省がどのように日本食レストランの数を調べたか、というと、電話帳や、日本で言うところの「ぐるなび」や「食べログ」のようなサイトを探してカウントしています。

 

これ…本当に日本食レストランでしょうか?

海外のお寿司屋さんの中には、焼き魚を巻いたお寿司しか出さないお寿司屋さんもあります。生で魚介類を食べる習慣がないからという理由で、日本では考えられないような焼き魚のお寿司が出てくるそうです。

ついでに言えば、国によっては和食ブームに便乗して、中華料理店などのアジア系料理店がメニューはそのままに看板だけ「日本食レストラン」に掛け替えているケースもあります。

 

ちなみに筆者は海外で日本食を食べません。「どうせニセモノでしょう」と思うからです。

ある時、機内食が美味しいことで有名な海外の飛行機に乗った時、メニューに「和風椎茸添え」なるメニューがありましたが、全然ダメでした。「あぁ、外国人が”なんちゃって和食”を作ると、こういうお味になるのね」と、それで学習は十分です。

安心して日本人が食べることのできる日本食は、海外にあるのでしょうか?

幸いにも私は「和食が恋しい」という思いをしたことがないのですが、仮に「和食が恋しい」状態でイカサマな和食だったら怒りを覚えると思います。

 

それでも、そのようなレストランでさえも、外務省のこの調査方法では「日本食レストラン」としてカウントされます。

 

◆ニセジャポ

そうは言うものの、そこは外国人、日本人からするとメチャクチャだと思えるような日本食レストランが、外国人には受け入れられているのかもしれません。

それこそお寿司のカリフォルニアロールだって、最初のうちはこれがお寿司だなんてとんでもないと言っていた日本人が多かったものです。今では日本人もお寿司屋さんで注文するぐらいポピュラーですが。

 

ところが、そうとも言えないようです。

フランスには「ニセジャポ」という言葉があります。これは「偽物の日本食」を意味する言葉です。このような言葉が存在するということは、フランス人からしてもニセジャポは許せない存在なのです。

 

そんなヒドい、イカサマな、なんちゃって日本食であるニセジャポを排除する動きがあります。

お寿司に関して言えば、2010年に「すし知識海外認証制度」が全国すし商生活衛生同業組合連合会によって作られました。

この制度では単に調理技術だけでなく、調理衛生の点でも審査が行われます。2017年6月の時点で800名が認定されています。

 

2016年には農林水産省が旗振り役となって実施されている外国人シェフの認定制度があります。

これは日本人の料理長や料理人のいる海外の日本食レストランで働く人が対象の制度で、民間団体を通じて認定されます。2017年6月の時点で90名が認定されています。

 

◆妥当な調査方法

そのような制度を設けいているのだから、海外の日本食レストランの件数をカウントする際は、このような制度で認定されたシェフ(や板前さん)のいる飲食店に限ってカウントするのが妥当でしょう。

ただ、現時点では農林水産省で90名、お寿司で800名、合わせても1,000人に満たない状態です。これでは虚しい結果となるのは目に見えています。

それに、ひょっとしたら、そのような資格やお墨付きをもらっていなくて、まともな・正統派の日本食レストランだって存在するかもしれません。

 

そもそも、政府が定めた外国人シェフの認定制度は海外で極めて不評です。

と言うのも、「日本人の料理長や料理人のいる海外の日本食レストラン」に限定されていることで、日本人シェフを押し付けられている感じがするからです。日本人シェフを雇わなければお墨付きがもらえないのは、変だと感じるからです。

この押し付けが嫌で、独自に日本食レストランに関するガイドラインや認定制度を作る国もあります。

それこそ「ニセジャポ」という単語のあるフランスでは独自に日本食レストランのお墨付きを制定しています。

せめて、そういう具合に何らかのお墨付きがあるレストランの数をカウントすることは、できなかったのでしょうか?

 

◆ニセジャポ増加の背景

ニセジャポ増加の背景は、大きく分けて2つあります。

1つは、先ほど述べたカリフォルニアロールのように、元々は日本にないアボカドのような食材を日本食に取り入れてできたニセジャポです。

このようなニセジャポは、その国の嗜好や環境に応じて「進化した」と言うのが妥当かもしれません。
その証拠にカリフォルニアロールが日本に紹介された当初は「邪道だ」と呼ばれニセジャポ扱いを受けていたのですが、今では日本国内のお寿司屋さんで普通に注文することが可能です。

 

もう1つは、主に中華料理店などのアジア系の料理店が「のれん」を付け替えてできたニセジャポです。

日本食ではない別のアジア系の料理店が、特に知識もなく小手先だけで日本食レストランに改装すると、そこで提供される料理は明らかなニセジャポです。

「日本食レストラン」と名乗れば儲かる、「日本食レストラン」と名乗れば人が来る、だから「日本食レストラン」と名乗るアジア系の料理店が後を絶ちません。

 

当然ながら、この2つのニセジャポのうち、後者の方が爆発的に増加しやすいです。

ぐるなびのようなサイトや、電話帳で日本食レストランをカウントするのは、そんな儲かれば良い、客が増えれば良いといういい加減な精神のお店を認めていることになると思うのですが…

 

◆本物の味をお手軽に

確かに消費者は、安くて美味しい食べ物を求めています。それも、ただ単に安くて美味しいだけではなく、目新しさや、今まで体験したことのない経験も外食に求めることでしょう。
だからついニセジャポを利用してしまうのかもしれません。

ただ、本物を知っていたらニセジャポには満足しないと思います。

だからこそ、国によっては独自に日本食レストランのガイドラインや認定制度を設けている国があるのです。

 

ところで、本物の日本食をお手軽に食べることのできる方法があります。

それはホームステイです。

日本にホームステイすれば、本物の日本食をお手軽に食べることができます

 

日本ホストファミリー養成協会では、ホームステイを受け入れ始めたい方や、ホームステイを受け入れている方に、不安を解消し、より快適に楽しく受け入れのためのノウハウを提供しております。お問い合わせはお気軽にどうぞ。

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