◆今までの「あらすじ」
独身女性である筆者が、ホームステイを受け入れる「ホストファミリーをやってみよう」という企画で、日本ホストファミリー養成協会の「ホストファミリー養成講座」の内容を活用しながら受け入れ準備をする。
筆者は賃貸マンションに住んでおり、大家さんがAirBnbに反対ということもあり、語学学校からAino(アイノ)というフィンランドの中学生でグルテンフリーの子を3週間受け入れる。Ainoも筆者も色々な経験をして、あっという間にお別れと同時に次の留学、それも男性2名が来るもしょっぱじめからトラブルが発生したと思いきや色々と楽しい出来事も起きて…

◆2日連続の日帰り出張
7月の終わり頃、私は日帰り出張が2日連続で入っていました。朝6時半には家を出て、戻って来るのは22時ぐらいという日が2日連続でありました。朝ごはんの準備も出来なければ、夕飯の準備も出来ません。
「こんな2日間、無事に乗り越えられるだろうか…」
正直、かなり心配でした。
特に何が不安って、「日本人は面倒見が悪い」なんて思われたくない、ということです。

◆タイミングが良い!
とりあえず、救われるのは、NeilsもNathanaelも朝食が軽いことです。2人とも果物を置いておけば何とかなるので、適当にバナナやカットした柑橘類を置いて家を出ました。
それと、日帰り出張の前日に、予め自分の予定を伝えておきました。
すると…「その日は自分も外で友達と夕飯をする」とNeils。
おー、助かる!

◆隊長、無事に帰還…?
夕飯を外で食べるNeilsとは別に、Nathanaelはというと、日光から戻ってきたと思ったらすぐ京都に行くと言いました。「また強行スケジュールなんだろうな」と思いつつ、自分のスケジュールを伝えたのですが…
…実は、これがNathanaelと私の最後の会話でした。
京都を観光したNathanaelは、そのまま私に会うことなく日本を離れてしまいました。

◆それでも寂しい
Nathanaelは当初の予定よりも1日早く来日したり、台所にゴミを置き去りにしたり、お風呂場の壁に何故か大量のボディーソープをつけてそのままにしていたり、お風呂場の電気をつけたままでNeilsが「お風呂に入っている」と勘違いしてお風呂に入れずにいたり、結構やらかしてくれていました。
そういえば、テラスに出る窓を全開にしたままクーラー付けっ放しで出掛けてしまっていた時も、ありましたっけ。泥棒でも入ったんじゃないかって、ビックリしましたが。
そんなNathanaelでも、いなくなると寂しいものです。
後日、Nathanaelから「無事に帰国した」という連絡をNeils経由でもらいました。「最後、挨拶できずに寂しいけどShihomiにもよろしく伝えておいてね」とのこと。

◆微妙な感覚
まぁ、「寂しい」と言うので、Nathanaelと私の関係は、決して悪くなかったと思います。それと、やっぱり若い男性なので、カッコつけまくりな部分ですとか、テレのようなものもあるのでしょう。
ただ、私としては、あんまり「このホストファミリーで良かった!」という感じには、できなかったように思います。
何と言うか、不完全燃焼みたいな感じ?
優先順位が私よりも彼女さんなので、そこはそっとしておいて正解だったと思います。この距離感以上に良い距離感があったか、と言えば、これで良かったのかもしれません。
Ainoの時は、Ainoが滞在中から何度も私に「ヨーロッパに来たら是非、我が家に来てね」と言っていました。が、Nathanaelはそういう発言が全くありませんでした。
何か私がしたことで、Nathanaelが喜んだことも、なかったです(が、これは若い男性がクールに振舞っているだけかもしれません)。
食べ物もそうです。Ainoの時は、私の作る料理を楽しめていました。Ainoが嫌いだったキノコも、私の料理で好きになってしまいました。
それに対して、Nathanaelの胃袋は捕まえられませんでした。炒めたナスを味噌とみりんで味付けした「ナス味噌」は、私の兄の好物なのですが、これもNathanaelはナスが嫌いで、一口試してみましたが「やっぱりダメ」と。
ほんと、Ainoの時は、「何をしたらAinoが喜びそうか」がわかりました。それに、実際にAinoは喜んでいました。
でも今回のNathanaelは何をしたら喜ぶか、さっぱりわかりませんし、Nathanaelが喜んだ感じも特にないです(逆に落ち込んだり凹んだり苛立ったりすることもないのですが)。
女の子の喜ぶことはわかっても、男の子の喜ぶことがわからないから、未だに独身?
冗談はともかく、やっぱり微妙な感覚が残っていました。
ま、この微妙な感覚は、気にしても始まらないのかなぁ…
同じ日本人同士だって、気が合う人とそうでない人がいますし。
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