2020年には世界の4人に1人がイスラム教徒になる!?

◆2020年はどんな年になるのか?

2020年と言えば、みなさんもご存知の通り、東京オリンピックが開催される年です。

東京オリンピックでは外国人が大量に来日し、ホテル不足となることも言われ、私達ホストファミリーの役割も重要になってきます。

しかし、今日の話しはもっと深く掘り下げていきたいと思います。ホストファミリーが2020年に外国人を受け入れる上で知っておくべきことがあります。

それは、2020年には地球上の4人に1人がイスラム教徒である、ということです。

どうです、地球上の4人に1人がイスラム教徒ですよ!?ちょっとビックリしませんか?

 

◆なぜイスラム教徒がそんなに増えるのか?

ちょっと古いデータですが2010年のイスラム教徒は約16億人で、同じ年のキリスト教徒が約22億人いるのと比べるとイスラム教徒はそれなりに少ないです。

世界の人口から見ても、そんな「4人に1人」という状態は想像しがたいものです。

 

しかし、アメリカにあるピュー研究所が2015年に出した報告によると、2つの理由でイスラム教徒が急増すると言います。

理由その1は、イスラム教徒の出生率が高いことです。

イスラム教徒の女性1人が生む子供の数の平均は3.1人で、この数字は宗教別に見て最も高い数字です。

理由その2は、イスラム教徒の平均年齢が低いことです。

イスラム教徒の34%が15歳以下で、宗教別に見ると若い人が最も多い宗教がイスラム教です。

ついでにこの「理由その2」が「理由その1」を後押しする格好になるのは目に見えています。この若いイスラム教徒が20歳ぐらいになると第一子を授かり、その後も3人前後の子供を生むのですから、イスラム教徒の人口が増加傾向にあるのは明らかでしょう。

 

「…と言っても、どうせ15歳以下のイスラム教徒って、あの中東あたりで若くしてイスラム過激派に加入させられたような子なんじゃないの?」とお思いの方もいるかもしれません。

ところがこの16億人のイスラム教徒のうち、なんと10億人がアジアに住んでいます。ということは、イスラム過激派のような話ではないことが推測されます。純粋にアジアの、平均年齢が若い国の話だ、と見るのが無難でしょう。

そんな具合にアジア諸国にイスラム教徒が多いからこそ、2016年の夏にユニクロが新宿や銀座、心斎橋のような訪日外国人が多い店舗でイスラム教徒の女性向けの衣類を販売したのでしょう…

 

…と、話が少し脱線しましたが、イスラム教徒の中で過激派のような存在は一部に過ぎず、大半のイスラム教徒はアジアに住み、平均年齢が低く出生率が高いことでイスラム教徒の数が増加しているため、2020年には地球上の4人に1人がイスラム教徒になる、というワケです。

 

◆イスラム教徒が増えると何が課題なのか?

ところで、イスラム教徒と言えば、ハラルの問題があります。

そもそもハラルとは、イスラム教徒が従うコーランで定められた、シャーリアというイスラム法で「合法」ですとか「許された」という意味の言葉です。
つまり、イスラム教徒は、イスラム教で定められた「合法で許された」物事をするように定められているのです。

このハラルというのが、結構、面倒臭い…と言ったら失礼ですね、とにかく細かいものなのです。それが故に、ハラル対応している日本のホテルは、まだまだ少数です。

…となると、やっぱりイスラム教徒でも受け入れ可能なホストファミリーがいたとしたら、2020年に物凄く活躍できる可能性が高いと思いませんか?

 

◆1日5回の礼拝

ホストファミリーは、ホームステイをする人に生活を提供していると言っても過言ではありません。衣食住という言葉がありますが、衣類はホームステイをする人が自分で持ってくるとしても、食と住は、まさにホストファミリーが提供する必要があります

食と住のうち、住について言えば、礼拝の方角が挙げられるでしょう。

イスラム教徒は1日に5回、メッカ(イスラム教の聖地)の方角に向けてお祈りすることになっています。日本からですと、およそ西北西がメッカの方向になります。

 

ちなみに、この5回の礼拝のうち1回目は、日の出前に行う必要があります。

オリンピックが開催される夏の時期ですと、日の出が4時台ということもあるでしょう(参考までに2017年の東京は、夏至の日の日の出が4時25分でした)。そんな早朝に何かゴソゴソやっていても、迷惑がらずに暖かい目で見てあげる必要があります。

ついでに、この5回の礼拝のうち4回目は、日没直後に行う必要があります。

…ということは、日の出日の入りをチェックして、ホームステイで滞在している人に教えてあげる方が良心的なホストファミリーだという事になりますが、「そんなの面倒!」と思う人も多いのではないでしょうか。

 

イスラム教徒が多く住む国では、礼拝の時間になればアザーンという音楽が町中の至る所で流れています。でも、日本でアザーンが流れているというのは、文字通り聞きません。

実際、日本に限らずイスラム教徒の少ない国にイスラム教徒が出掛けると、アザーンが流れてこない事に不便するそうです。

 

◆イスラム教徒に爆発的に売れた日本の”ある製品”

少し古い記事ですが、2014年12月05日にITmediaが発表した記事によると、2012年から2年間で4万本が売れたカシオの腕時計があります。
それは、イスラム教徒のための腕時計です。

「イスラム教徒のための」というのは、
(1)お祈りのタイミングを教えてくれる
(2)メッカの方向を示す
(3)イスラム暦で何月何日かが分かる
という3個の機能が付いている時計だからです。

(1)については、ムーンフェイズの時計のように、文字盤の下に入っている「お祈りのための文字盤」とでも言うべきパネルが動くようになっています。このパネルが太陽の動きに合わせて動く事で、短針が5回のお祈りのタイミングを示すようになっています。

さらに、お祈りのタイミングでアザーンならぬアラームが鳴るように設定することも可能とのこと。

(2)については、時計を水平にしてボタンを押すと20秒間だけメッカの方向を指し示すとのこと。シンプルですね。

この腕時計は文字盤があって針があるアナログ腕時計なのですが、文字盤の「6」の上にデジタル表示のパネルが付いています。このデジタル表示のパネルは普段は西暦の日付を表示しているのですが、これもボタン1つでイスラム暦に切り替わるそうです。

 

◆イスラム暦も大切

このイスラム暦もイスラム教徒にとっては欠かせないものです。というのも、イスラム教で9月のことを「ラマダン」と言うからです。

ラマダンとは、9月のことなのですが、このラマダンは「断食の月」です。

ラマダンの時期は、日の出から日の入りまで、(妊婦や病人などを除き)飲食が禁止されています。

もちろん飲食が禁止されているのは日の出から日の入りですので、太陽が沈んでいる間は飲食をしても構いません…と言うよりも、ラマダンの時期で太陽が沈んでいる間のイスラム教徒は、呑めや騒げやのパーティー状態で、ラマダンで太るイスラム教徒も多いそうです。

 

ただ、イスラム暦は太陰暦ですので、1年が365日ありません

かつて日本で使われてきた太陰暦には「閏月」が挟まれていたため、それほど月と季節がかけ離れることはないのですが、イスラム暦では月と季節が大きくかけ離れます。

イスラム教徒は33年ごとに同じシーズンのラマダンを体験するため、ラマダンの季節も毎年移動します。

 

季節とイスラム暦が一致していないため、先程のカシオの腕時計が重宝するのも、わかります。

もちろんホストファミリーとしては、もし断食シーズンにイスラム教徒のホームステイを受け入れたとしても、日が出ている時間帯に本人の前で飲食しないほうが良いでしょう。そして、受け入れたイスラム教徒が変な時間帯に飲食をしていても、大目にみる必要があるでしょう。

 

◆避けては通れない飲食

まぁ、正直なところ、物凄く厳格なイスラム教徒でなければ、イスラム教ではない国に行く際はちょっとイスラム教徒である事に目をつぶって礼拝よりもその国での滞在を楽しんだり、ラマダンの断食なんてウルサイことを言わずに現地の食文化を堪能するでしょう。実際、そうやって、わざとラマダンの時期に海外旅行するイスラム教徒もいるそうです。

仮にホームステイでイスラム教徒を受け入れたとしても、そんな具合に礼拝やラマダンをサボるイスラム教徒が来るかもしれません。

 

とは言うものの、やはり食事については気をつける必要があるでしょう。食べ慣れていないものを食べて具合が悪くなっては困ります。

2017年11月17日にJETRO農林水産・食品課が公開した『What’s イスラーム食品市場』というPDFには、国ごとのハラル食品に対する対応が書かれています(このPDFは https://www.jetro.go.jp/world/reports/2017/02/b4c20e92e669b66a.html から誰でも入手することができます)。

JETROという組織の都合上、「日本から海外に食品を輸出する場合」を想定して書かれていますが、国ごとのハラルの状況が垣間見れる点で興味深い資料です。

 

JETROのこの資料をざっと見たところ、聖地メッカがあるサウジアラビアでは厳しいようです。ただ、それ以外の地域は、ハラルに即した食品とそうでない食品の住み分けはされているという程度で、ハラルではない食品に対する風当たりも強くはなさそうです。

ただ、アラブ首長国連邦では「イスラム教徒向けではありません」という看板を掲げるお店もあるそうで、ハラルを扱っていないことをアピールする必要があることがわかります。

そのような対応がされている国から来るホームステイを受け入れる場合、やはり食材だけは気をつける必要がありそうです。

「郷に入れば郷に従え!」と強制するのではなく、本人の信仰も尊重して受け入れる必要がありそうですね。

 

日本ホストファミリー養成協会では、安全・安心してホームステイを受け入れられるよう、ホストファミリーのための情報を提供しています。ホストファミリーに興味をお持ちの方は、ぜひお問い合わせください。

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