◆今までの「あらすじ」
独身女性である筆者が、ホームステイを受け入れる「ホストファミリーをやってみよう」という企画で、日本ホストファミリー養成協会の「ホストファミリー養成講座」の内容を活用しながら受け入れ準備をする。
筆者は賃貸マンションに住んでおり、大家さんがAirBnbに反対ということもあり、語学学校からAino(アイノ)というフィンランドの中学生でグルテンフリーの子を3週間受け入れる。Ainoも筆者も色々な経験をして、あっという間にお別れと同時に次の留学、それも男性2名が来るもしょっぱじめからトラブルが発生したと思いきや色々と楽しい出来事も起き、2名のうち1名が帰国し…

◆うわぁぁっ!
…と書くと、この原稿の依頼主は「お、ついにトラブル発生か、よしよし」と思うかもしれないのですが、期待させてしまって、ごめんなさい。そんなトラブルと言うほどのトラブルでは、ありません。
それは私の日帰り出張の2日目に起きました。
予定よりも早めに出張が終わったので、私は「今から急いで帰れば夕飯を作ってあげられるかも」と急いで電車に飛び乗りました。そして「今、◯◯にいて、◯◯時頃に戻る予定だけれど、夕飯は何を食べたい?」とメッセンジャーでメッセージを送ろうとした時のこと。
Neilsが私に「Joesを家に泊めても良いか」とメッセンジャーで訊いてきました。Joesというのは、たこ焼きパーティーにいた、あの香港人です。
私は正直、NOと言いたい気分でした。
Joesは良い子だというのも知っているのですが、NOです。
もちろんNeilsもJoesも男の子ですから、お部屋の中であれこれ起きるとは考えづらいです。やおい? たこ焼きパーティーの時の会話で「Nathanaelは彼女がいて良いよなぁ」というようなことを2人とも言っていたので、それもないでしょう。
「語学学校に話は通っている?」と私は確認しました。
そうです。私はNeilsやNathanaelについては語学学校からお願いされていますが、Joesについてはお願いされていません。
確かに私はJoesの夕飯の面倒をみる必要がないのにたこ焼きパーティーを行うぐらい Wellcome な人ですが、泊まるとなると、話は別です。

◆外泊
「語学学校に話は通っている?」と確認した後、Neilsは「学校には話していない」という返事が来ました。
その後、私が帰宅すると、テーブルの上に置手紙がありました。
Joesは青葉台にある別の日本人ファミリーの家にホームステイしていて、そこにNeilsは泊まるとのこと。
「JoesのホストファミリーはOKしているの?」と私は確認しました。もしOKしていたら、後日、私は「ウチにホームステイしているNeilsがお世話になりました」とご挨拶する気でいました。
それから私は「今、日本では法律が厳しくなって、家族ではない人を泊める事が難しい状態だから、きちんとホームステイの契約を交わしていない人の家には泊まらない方が良い」と書きました。

◆民泊新法
ちょっと脱線しますが、民泊新法は、イマイチよくわかりません。
民泊新法には、「1年間で受け入れることのできる日数は180日」という規定があります。もし民泊新法がホームステイにも影響を及ぼすのでしたら、例えば大学4年間を日本の学校で過ごすような留学生は受け入れられないことになります。
このようなことを考えると、常識的に考えて民泊新法はホームステイには関係しないと思います。でも、大学や高校といったような「正規の学校」と、私が受け入れているAinoやNathanaelやNeilsのような「語学学校」などの「学校法人ではない学校」の線引きも難しいです。
ただ、私のようにホームステイやホストファミリーについての原稿を書く立場の人でさえ「わからない」ものであれば、一般の人々にとっては「チンプンカンプン」なのではないでしょうか。
そうすると、語学学校に留学している学生を泊めただけで「ちょっと、おたく、何やってんのよ!」みたいなトラブルに発展する危険性があります。
語学学校からお願いされている学生については、きちんと語学学校から書類が届いているので、その書類を見せればトラブルはスンナリ解決すると思います。
でも、今回のNeilsがJoesのホストファミリー宅に泊まるとなると、JoesのホストファミリーにはNeilsのことを証明するものが何もありません。
個人的には…民泊新法がホームステイやホストファミリーには全く関係がないものであって欲しいです。先程の日本の大学に4年間ずっと通学する例もそうですが、180日の規制はホストファミリーには無関係であって欲しいです。
そもそも今の日本はホストファミリーの数が全然足りない状態です。語学学校はホストファミリーを探すのに四苦八苦していますし、ホームステイを希望してもホテル暮らしになる外国人が多数存在します。

◆私がNOだった理由
そういう、グレーな民泊新法が登場したこともあり、私はJoesのホストファミリーにご迷惑がかかるようなことだけは、して欲しくなかったのです。
仮に我が家にJoesが泊まったとしても、私がJoesのことを証明できるものを持っていない以上、それはNOなのです。
ただ、NOなものはNOなのですが、この後、ちょっと不安が生じました……この不安については次回、書きます。
日本ホストファミリー養成協会では、民泊新法の情報も含め、ホストファミリーのための情報を提供しています。ホストファミリーに興味をお持ちの方は、ぜひお問い合わせください。
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