独身の私がホームステイを受け入れてみた!【連載58回目】

◆今までの「あらすじ」

独身女性である筆者が、ホームステイを受け入れる「ホストファミリーをやってみよう」という企画で、日本ホストファミリー養成協会の「ホストファミリー養成講座」の内容を活用しながら受け入れる。

筆者は、大家さんがAirBnbに反対しているマンション暮らしということもあり、語学学校からAino(アイノ)というフィンランドの中学生でグルテンフリーの子を3週間受け入れたのに引き続き、スイス人のNathanael(ナサナエル)とオランダ人のNeils(ニルス)という2人の男性を同時に受け入れ、さらに今度は脚の悪いMiisa(ミイサ)というフィンランド人女性を受け入れる。

 

◆箸で食べる

我が家では、あえてフォークを用意していません

箸を使うのが初めての人でも、頑張って箸で食事をしてもらうようにしています。

せっかく日本の家庭にホームステイするんですもの、日本の家庭で普通に行われていることをする方が、良いと思います。それに、箸を使えると、ひょっとしたら帰国した後で良いことがあるかもしれません。

 

最初に受け入れたフィンランド人のAino(アイノ)は「箸を使うのは人生で2回目」と言っていました。

Miisaにとっては3回目ぐらいだったのですが、Ainoよりも断然下手です。

 

下手なだけなら全く問題ないのですが、ここでまた私のイライラの火種が…

 

◆食べ方がヒドい!

Miisaは食べ方がヒドいのです!

 

まず、我が家では玄米を食べているのですが、時々、硬くて食べられない玄米が混じっていることがあります。

私はそれをこまめに取り除いてゴミ箱に入れています。我が家では席を立たなくても使える場所にゴミ箱があります。

なのにMiisaはそれを床に捨てているのです!

 

もう1つ、許し難いことがあります。それは、食器に食べ物を残すことです。

ご飯粒に関していえば、軽く20個は残しています。

 

◆この印籠が目に入らぬか!

「食器に食べ物を残さないで食べなさい」と私は言いました。

「だって箸が使いづらいんだもん」というような言い訳が始まりますが、そこはそれ以上、言わせません。

 

「どうして食器に食べ物を残さないようにするのか、理由が2つあるんだけれど、わかる?」と私。

 

「Miisaがマナー違反をする」→ 「私が注意する」→「Miisaの言い訳が始まる」→「私が言い訳を即座にやめさせる」→「どうして正しいマナーはそうなっているのかを質問する」というのが、もうお決まりのパターンですね。

 

「どうして正しいマナーはそうなっているのか」という質問は、まるで水戸黄門に出てくる印籠みたいな感じにMiisaの言い訳をひれ伏せさせます。

あ、釈由美子さんは登場しませんが…。

 

冗談はさておき、「どうして食器に食べ物を残さないようにするのか」に対するMiisaの答えは「わからない」でした。

それも即答。

 

◆これまた怒り

自分の頭の中にないからマナー違反をしていて、自分の頭の中にないから「わからない」と即答するのは、「アホ」と言いたいところです。

こういうアホな態度に、また私は怒りを覚えるのです。

やっぱり私はアホな人とは上手にやっていけないタイプの人なのかなぁ…偶然にも私は小学校から大学までずっと、いわゆる「公立」には通わなかったので、自分の周りには賢い人が多い環境に育ったからなぁ。

このMiisaに関しては、私のイライラに別のイライラを追加していくタイプの子です。

 

それでも、ここはスマイル

私は冗談半分に歌うようなリズムで「Consider, consider…」と言いながら、Miisaの頭の中から答えが考え出されるのを待ちました。
(今更ですが「Think」ではなく「Consider」なんですね…さしずめ「しっかり考えて」という気持ちでしょうか)

 

◆「賢さ」って何?

実はこのMiisa、高校を1年飛び級して大学に進学する権利のあるAinoとは違って、大学受験に失敗して浪人生をしています。

その話を最初に聞いたときは、「日本だけでなくフィンランドでも大学に入るのは大変なんだな」と思っていたのですが、受け入れてから10日ほどで「そりゃぁ落ちるだろうね」という気持ちになってきました。

 

・言い訳ばかりする
・自分で考えない

 

「頭が悪い」という言葉で片付けるのは簡単かもしれませんが、このMiisaに関して言えば「頭が悪い」というよりも「きちんと頭を使っていない」だけかもしれません。

 

◆イライラを越して…

そんな具合に私は何かとMiisaにイライラしていました。

 

でも、もしも、ですよ…もしMiisaが我が家に3ヶ月間ほど滞在したことで私からこうして考えるトレーニングを受けたら、見違えるほど賢くなって帰国するのではないでしょうか。

そもそも、こう言い訳ばっかりして、お行儀が悪くて、全く考えていないようでは、お子ちゃま過ぎます。正直、私の目には高校を卒業した子には思えません。ちょっとした中学生だって、ここまでヒドくはないでしょう。このMiisaが小学校の低学年の男の子だったら、私もこうイライラしないでしょう。

そんなMiisaを、ちょっとは「まとも」にして返すのも、悪くはないでしょう。

 

さて、我が家でどれだけ成長するか、いっちょやってみようじゃありませんか。

そう思うと段々ワクワクして来ました。

 

…だからと言って「日本でホームステイをするとお行儀が良くなって賢くなって帰ってくる」というウワサが広がって、お行儀の悪いおバカさんばかりが日本に来ても困るのですが。

 

◆一つ、答えが出た!

そうやって「Consider, consider…」と言っていたら、Miisaから「流しを詰まらせないため」という答えが出て来ました。

「答えが出せたね!」と私は大喜びしました。

 

「流しを詰まらせないため」という答えは、私としては10点満点中の2点です。詰まった流しは掃除すれば良いだけのことですから。

ともかくそこは触れずに採点を激アマにして「正解!汚れた水を流すと環境に良くないからね」と付け加えました。

そう、私がこのMiisaに対してイライラする原因の1つは、視野が狭いというか自分のことしか考えていなくて世間だとか環境だとか周りのことに意識が向いていない点もあります。

 

そして「もう一つの理由は?」と私が尋ねました。

今度は「わからない」と即答せずに少し考えてから「わからない」と言いました。お、ちょっとは成長したな。

きちんと考えてから「わからない」と言ったようだったので、「命を粗末にするのは良くない」と伝えました。

もちろん、私が伝えたのは答です。でも、私が伝えたのは「それだけ」ではないと思います。「考えて答を出す」ことも伝えられたかな、と思っています。自己満足だったら、ごめんなさい。

 

日本ホストファミリー養成協会では、ホストファミリーの皆様が安全・安心してホームステイを受け入れられるように、ホストファミリーのための情報を提供しています。

ホストファミリーに興味をお持ちの方は、ぜひお問い合わせください。

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