独身の私がホームステイを受け入れてみた!【連載71回目】

◆今までの「あらすじ」

独身女性である筆者が、日本ホストファミリー養成協会の「ホストファミリー養成講座」の内容を活用しながら語学学校のホームステイを受け入れる。

今まで受け入れた留学生は、食事制限のあるフィンランド人女性Aino(アイノ)、スイス人男性のNathanael(ナサナエル)とオランダ人男性のNeils(ニルス)、日系ブラジル人女性のBruna(ブルーナ)と脚が不自由なフィンランド人女性Miisa(ミイサ)。

連載当初は1人受け入れて終わる予定だったが、実際にホームステイを受け入れてみると面白いことや想定外のことなどが色々と起き、ホストファミリーが楽しくなってくる。

 

◆入れ替え

予定より早く日系ブラジル人女性Bruna(ブルーナ)とフィンランド人女性Miisa(ミイサ)が我が家を離れ、再び我が家は落ち着きを取り戻しました。

 

2人が我が家を離れる直前に語学学校から次の留学生の案内が届きました。2人とほぼ入れ替えで、今度はフランスの男子高校生が来ることになりました。

2人が出て行った後、私は気分転換も兼ねて2人がいた部屋の掃除をしました。

 

まぁ、あの2人らしいと言えばらしいのですが…片方は靴下を片方だけ忘れていき、もう1人は洗濯していないパンツを忘れていきました。

ついでに2人に貸していたバスタオル2枚のうち1枚は行方不明です(予想はつきますが深追いしません)。

おまけにBrunaは、マットレスにゴムで止めるタイプのシーツを使っていたのですが、そのゴムを切ってしまっても私に報告していませんでした。

 

ともかく、こんなにだらしのない人がホームステイするのは稀です。ついでに、こうだらしがない人が2人同時、というのも稀です。

多分宝くじで10万円が当たるぐらい稀だと思います(宝くじに当たる方が嬉しいですけれどね)。

 

ところで、今度のフランス人男性がホームステイすると、我が家では考えられる全部のスタイルを制覇したことになります。

女性1名、男性2名同時、女性2名同時、そして今度が男性1名。

 

◆おきまりの手順

お部屋掃除をして、備品で足りないものは補充して、我が家にホームステイする人にメールを送り…と、いつも通りの手順を踏みます。

 

ただ、今回は私が語学学校から知らされていたメールアドレスがお母様のメールアドレスでした。

そうとは知らずにメールをしてしまったのですが…これはこれで良いと思います。
と言うのも、お母様からいくつか質問を受けることができたからです。

 

まず、「シーツやバスタオルを持っていく必要はありますか?」という質問がお母様から来ました。私は「それなりにこちらで用意していますので大丈夫です」とお伝えしました。

ついでに、東京はそれなりに涼しくなってきていることと、服装としてジャケットやパーカーなどがあると良いと思うこともお伝えしておきました。

 

それから「語学学校から別途、お金がかかることがあると聞いたのですが…」という質問がありました。

この語学学校では週末に鎌倉旅行やお好み焼きを食べに行くなどのツアーがあるのですが、そのツアーの参加費のことではないか、ということをお伝えしました。参加費が1,000円ぐらいのものから1万円を超えるものまであることも触れておきました。

 

当たり前かもしれませんが、やっぱり保護者の不安は可能な限り取り除いてあげたほうが良いでしょう。

それと…もし万が一、何かトラブルが発生した時に親に確認することもできます。もちろん、そういうことはレアだと思いますが。

 

◆名前の発音は難しい!

ともかく、台風が直撃するなか、フランスの男子高校生Antoineが到着しました。

彼の名前はとても発音が難しいです。

最初、私は「アントワネ」だと思ったのですが、どうやら「アントワー」という名前で、最後の部分は消えるような音で、日本人だと発音が物凄く難しいです(実際、今でも私は彼の名前を正しく発音できません…)。

 

日本でも時々、齋藤さんの「齋」の字ですとか、渡邊さんの「邊」の字などを正しく表記してあげたい、ということがあります。齋藤さんの「齋」の字の中身は「示」なのか「二」なのかですとか、渡邊さんの「邊」の字はしんにょうの点が1つなのか2つなのか、などなど。

まぁ、文字なら見ながら書けば、書き順が違ってでもそれなりに正しく書けるのですが、さすがに発音はそういうワケにはいきません。

 

そもそもフランス語の発音は難しすぎます。

「ボンジュール(こんにちは)」だって、最後の「ル」の部分は消えるような音で、「ボンジュール」と言うよりは「ボンジュー」と最後の音を発音しないほうがそれらしく聞こえます。

いっそのこと「アンちゃん」とでも呼びたい気分になりつつも、何とか発音しようと努力しています。

 

◆臨時休講

それにしても、今回の台風は、すさまじかったです。

私の携帯は普段マナーモードに設定しているのですが、それにもかかわらず何度か聞きなれない音で鳴り響き、緊急メールが届きました。

我が家は全く問題がないのですが、南隣りの区では避難しなくてはならなかったようです。

 

リノベ物件で建物そのものは古いこともあり、ガラス窓がガタガタ鳴ります。

それだけでなく、ガラス窓の隙間から入ってきた風は、部屋のドアもガタガタ言わせています。こんな具合に部屋のドアまでもがガタガタ言うのは初めてです。

 

首都圏でも一部の電車が止まってしまいました。特に、語学学校でホームステイをしない人が生活する寮の最寄り駅でも電車が動きません。

そんなこともあり、私のところに「明日の語学学校は臨時休講」という連絡が届きました。

「明日は臨時休講だから、朝、起こさないよ」と私はアントワーに伝えました。

 

◆台風一過

臨時休講だったものの、午後からは晴れ上がり、私とアントワーは外に出掛けました

 

ちょうどアントワーの歓迎会をしていなかったので、私はアントワーを焼き肉食べ放題のお店に連れて行きました。いやぁ、ランチタイムで、高校生料金が適用されるので安いですね〜。

それはそうと、アントワーにとって焼き肉も食べ放題も初体験とのこと。大いに喜んでいました。アントワーは「すごい!」と「良いシステムですね」を連発していました。

 

それからブラブラと商店街を歩いたのですが、アントワーが驚いたのは「自動販売機が多い」ことでした。確かに海外だとこれほど自動販売機は多くないですよね。

もう1つアントワーが驚いたのは、電線の多いこと。「あのケーブルは、何ですか?」と彼は日本語で私に尋ねました。外国では国や地域によっては電線が地中に埋められている地域もありますから、異様に思えたのかもしれません。

 

あれこれ歩いて疲れたので、アントワーは自動販売機でジュースを買いました。

コインを入れて、ボタンを押すとガタンッ!とジュースが落ちて来ました。これもにアントワーは「早い!」と驚いていました。

どこにでもあるような、普通の自動販売機で商品が出てくるのを「早い」と思うなんて、逆に私の方がビックリです。

 

台風のせいで時折とても強い風が吹きます。それをアントワーは「面白い」と言います。

こっちは大して面白くないのですが、台風のない国からしたら”貴重な体験”なのでしょうね…。

 

家に戻って来て、アントワーは自分が使ったタオルを干しても良いかと私に尋ねました。「どうぞ。洗濯バサミはここにありますよ」と私が言うと、アントワーは不思議そうな顔をしていました。

洗濯バサミで留めておかないと、風に飛ばされてしまうよ」と私。アントワーは私の言ったことを少し考えてから納得したのですが、「フランスでは風がそれほど吹かない(から洗濯バサミは使わない)」とのこと。

 

ここに書いたことは、ほんの些細なことかもしれないのですが、それでも(気候風土の違いからくる)文化の違いがあるんですね。

 

日本ホストファミリー養成協会では、ホストファミリーの皆様が安全・安心してホームステイを受け入れられるように、ホストファミリーのための情報を提供しています。

ホストファミリーに興味をお持ちの方は、ぜひお問い合わせください。

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