◆今までの「あらすじ」
独身女性である筆者が、日本ホストファミリー養成協会の「ホストファミリー養成講座」の内容を活用しながら語学学校のホームステイを受け入れる。
今まで受け入れた留学生は、食事制限のあるフィンランド人女性Aino(アイノ)、スイス人男性のNathanael(ナサナエル)とオランダ人男性のNeils(ニルス)、日系ブラジル人女性のBruna(ブルーナ)と脚が不自由なフィンランド人女性Miisa(ミイサ)。そして今はフランス人男性Antoine(アントワー)を受け入れている。
連載当初は1人受け入れて終わる予定だったが、実際にホームステイを受け入れてみると面白いことや想定外のことなどが色々と起き、ホストファミリーが楽しくなってくる。

◆そして最終日前夜
2週間の受け入れは、実に短いです。「受け入れた」と思ったら、もうお別れです。
私は今まで歓迎会でしゃぶしゃぶをしていました。
でも今回は歓迎会で焼肉食べ放題に行ってしまったので、お別れ会でしゃぶしゃぶを行いました。
まぁたっぷり食べて、最後の良い思い出にしてもらいましょう。
ところで、そのしゃぶしゃぶをしている最中に、Antoine(アントワー)が「明日は4時半に出る」と言いました。
「おー、そうか、じゃぁお昼はどうしようか?」と言おうと思ったら、なんと朝4時半とのこと!
私はただでさえ朝が弱いのに、4時半とは!

◆朝ごはん
夕飯の後、Antoineは私に「明日の朝は、このおにぎりを食べようと思う」と言ってきました。どうやら私に気を使って、自分でおにぎりを買って準備していたようです。
私は、と言うと、すでに明日の朝のメニューは決めていました。
それで「このパンは、明日の朝、食べようと思っていたんだけれど、持って行っても良いよ」と明日の朝ごはんとして食べる予定だったパンを分けました。
実は私、ちょっとやってみたかったことがあるんです。
それは、フランス人に、日本で売られているフランスパンを食べてもらう、というものです。
「これはフランスパンではない!」と怒るかなぁ…。
「そもそもこれはパンとは呼べない!」というレベルだったり…。
ともかく「これは私が気に入っているパン」と言って渡したのは、フランスパンに切れ目を入れてアンコを挟んだパンです。
それと「こっちのパンは、このところ日本でとても流行っているパン」と言って塩バターロールを渡しました。
念のため、塩バターパンについて言うと、スーパーマーケットみたいなところでは売られていないのですが、いわゆるパン屋さんだと塩バターパンを売っているお店が増えてきています。
あともう1つ、クランベリーやクルミが入った、少し硬めのパンを渡しました。

◆気になる反応は…?
食べた後に「これはフランスパンではない!」と怒ったり、「そもそもこれはパンとは呼べない!」と言われるんじゃないかなぁと思いつつ、純粋に「試してみたかった」ので、最終日の朝ごはんはパンにする、と勝手に決めていました。
それでパンを渡したのですが…
意外や意外、Antoineはクランベリーやナッツの入ったパンを受け取りませんでした。
理由は「重たそう」とのこと。「そんなに食べられない」と。
なるほど…外国人にパンを提供する際は、重たくないパンが良いようですね。
今、この原稿を書きながら思ったのですが…それこそAntoineにクロワッサンでも買ってあげればよかったかな。
ついでに意外なのは、Antoineはアンパンが好きとのこと。
「小豆が嫌い」と言っていたのにアンパンを食べて小豆が好きになった、オランダ人Neils(ニルス)を思い出しました。地味にアンパンは外国人ウケするのかもしれませんね。
翌朝、4時半に私も何とか起きてお見送りしました。
我が家を離れた後、Antoineから「あれはパンとは呼べない」と言ったような話は、今のところ、聞いていません。
日本ホストファミリー養成協会では、ホストファミリーの皆様が安全・安心してホームステイを受け入れられるように、ホストファミリーのための情報を提供しています。
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