英語学童が急成長
ここ最近、「英語学童」が急成長しているそうです。
子供を預かってくれる先生がすべて外国人で、英語のみの環境のため、放課後子どもたちを預かってくれるだけでなく、子供の英語学習にもつながるということがウケているそうです。
先日聞いた話しでは、月額5万円以上するにも関わらず、入会待ちになるほど人気があるそうです。
4年前のデータではありますが、調査会社の矢野経済研究所の調査では、「2014年度の学童保育市場規模は前年度比 6.3%増の 2,862 億円、拡大基調続く」と報告されています。
小学校3年生から英語が必修となった影響もあるのでしょうか、少子高齢化が進む日本において、この伸び率はすごいなと感じます。
学童保育市場に関する調査結果 2015
- 2014 年度の学童保育市場規模は前年度比 6.3%増の 2,862 億円、拡大基調続く
- 2014 年度の学童保育市場規模は事業者売上高ベースで、前年度比 6.3%増の 2,862 億円であった。
- 特に公立民営型や民立民営型の施設数が増加し、待機児童解消に向けた受け皿づくりが加速しており、市場は順調に拡大している。
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(株式会社矢野経済研究所 2015 年 7 月 24 日)
英語はそこまで必要でしょうか?
そこで、小さいお子さんをお持ちで、子どもへの英語学習を考えているご家庭に、あえてこんな質問をしてみたいと思います。
【質問】英語はそこまで必要でしょうか?
英語力が身に付くまでに、おおよそ「2000時間〜3000時間」必要だと言われています。(いろいろな説がありますが)
毎日一日3時間英語を学習したとして、3000時間必要だとしたら、1000日。3年以上かかる計算となります。
英語学童の場合、週5で通わせた場合、大手ですとおおよそ毎月7万円の費用がかかります。
3年間通わせるとなると、「250万円」もの費用がかかることとなります。学童+英語学習だけでです。
それだけの費用をかけて、子どもたちが英語を話すようになったらいいのですが、効果はその子の学習意欲や環境によってもマチマチなのだそうです。
親の私たちが、「あそこに預かってもらえば、英語を話すようになってくれるだろう」などと、他人任せな考えでは絶対に英語は上達しないことが分かります。
また、近い将来、翻訳機の発達で、自動的に翻訳してくれるようになることは確実です。
限界はあるでしょうが、現時点でもかなり翻訳技術は発達してきていて、スカイプでは通話をしながら自動で翻訳してくれる機能まであります。
そうまでして、子どもたちに英語学童に通わせる目的はどこにあるのでしょうか?

子供の英語教育に反対なのか?
日本だけで生活する上では、「英語は必要ない」とも思っています。
英語を話す機会はほとんどありませんし、インターネットで英語のサイトから調べものをするにしても、一瞬で自動翻訳してくれます。
英語がそこまで必要ない人は、「英語ができればいい」ぐらいで、250万円もの多額の費用をかけて学習するものでもないとすら思っています。
このように書くと、「英語学童に反対なのか?」「子どもへの英語教育を否定するのか?」と言われそうですが、私は英語学童を否定するつもりは一切ありません。むしろ子どもへの英語学習は賛成派です。
私にも現在、小学三年生と5歳の息子がいます。子どもに英会話スクールに通わせてもいます。
子どもたちが大きくなった頃には、一層グローバル化が進んでいるでしょうし、将来は世界を股にかけて活躍してほしいという思いがあります。錦織圭選手やイチロー選手のように。

無目的に英語を学ばせても意味がない
ですが、無目的に子どもたちに英語を学ばせても、「無駄」ということが分かってきたのです。
なぜなら、ホームステイの受け入れをしていると、英語、ドイツ語、スペイン語と何か国語も話せる外国人が我が家にやってくることがありますが、「すごいな」と感じる反面、あまり人生において活かすことができていない子も多いのです。
一方で、日本語も英語も話せない子が我が家にくることもありますが、そういう子ほど相手への伝達能力が高かったりするからです。
イチロー選手はアメリカに10年以上暮らしており、日常会話などの英語は問題ありませんが、記者からのインタビューでは「言葉の表現」や「伝わり方」にこだわりを持つため、必ず通訳を入れるようにしていると言います。
また、ノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんは記者会見で堂々と「I don’t want to speak English」と宣言していました。
ですから、私が子どもへの英語学習を考えた時、「なぜ子どもに英語を学ばせるのか?」という目的が、何よりも大切なのではないかと感じるようになったのです。

英語を話す目的から始めた
このように私は子どもたちに英語を無理に学習させることを止めて、まずは子どもたちが英語を学びたいとも思うようになる「目的」が何よりも大切だと考えるに至りました。
それが「ホストファミリー」だったのです。
外国人をホームステイとして受け入れするようになれば、私たち大人が英語を話す機会ができます。
子どもたちはいつも親の話しを聞いていないようで、しっかりと聞いています。また、親が楽しそうにしているものは、自分たちもやりたいと興味を持つようになります。
ですから、親の私たちが英語で楽しそうに話しをしているのを見て、子どもたちは「パパとママが何を話しているんだろう・・・」と興味を持つようになります。
最初の頃は、わざと会話を遮ったりして邪魔をすることもありましたが(苦笑)、やがて日本以外の「外国」にも興味が湧き、自分とは違う「外国人」にも興味を持つようになりました。
そして、だんだんと話している内容が分かるようになると、英語というものに興味を持つようになりました。
今では「英語を話したい」という目的を持つようにもなってきたのです。
下記の記事でもお話ししましたが、小学校3年生の息子が、一学期に掲げた目標を読んだときには、「やってよかったぁ〜!」と涙が出る思いでした。
ホストファミリーは、子供の英語学習意欲が増す
このように、子どもたちの英語学習意欲を向上するのが、ホストファミリーの魅力の1つです。
たしかに、ホームステイを受け入れすると大変なこともありますが、子どもたちが成長していく姿を見ることができるのは、何よりの楽しみです。
ホストファミリーの大変さやトラブルは、事前に知ってさえいれば負担を軽減できたり、未然に防ぐことができるようになります。
今、民泊などの問題で、ホストファミリーもイメージが悪くなってしまっていますが、世界中に日本のファンを広げることのできる、社会的に意義の大きい活動でもあります。
日本にホームステイをした外国人たちが、国に帰って、「日本良かったよぉ〜」と家族や友人に話したり、FacebookやTwitterなどSNSで拡散してくれるからです。
一人でも多くの人がホストファミリーの魅力を感じてくれて、裾野が広がっていくことを願っております。
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