協会を立ち上げて3年
(社)日本ホストファミリー養成協会は、今から3年前、2,015年10月8日に「永遠(とわ)に・・・」という思いを込めて、協会を設立しました。
設立のきっかけは、私が二人の息子の英語教育・国際教育を考えたことがきっかけでした。
私はフロアボールというスポーツを通して、世界大会に出場するなど世界を経験してきましたが、同時に悔しい思いもたくさんしてきました。
「英語が話せないことに感じる劣等感」「インタビューに答えらず苦笑い」「各国のチームが交流する中、取り残される孤独感」「相手の親切に答えられない」・・・
子供たちにはそんな思いをしてほしくないと思い、日本にいながらできる最適な国際教育を考えてきました。その答えが「ホストファミリー」でした。
ホストファミリーを始めて5年。今では、子供たちも外国人や英語にすっかり慣れて、英語に対する耳が良くなるばかりでなく、英語を話すモチベーションが上がり、コミュニケーションも上達しています。
「ホストファミリーの魅力をもっと多くの人に知ってほしい!」
そう願い、協会を立ち上げて3年間活動してきました。

ホストファミリー養成スクールの2期生が卒業
そして、ホストファミリーを始める人が、トラブルにならないよう、負担や不安を減らせるように、これまで私たちが経験してきたノウハウを体系立てて教える目的で開催したのが「ホストファミリー養成スクール」でした。
2期生として、6組の方にお申し込みを頂き、一緒に学んできました。
そして、受講生6組のうち4組のホストファミリーが、実際にホームステイ受け入れをスタートさせることができました。

「民泊新法施行」⇒社会情勢の変化
今年6月、社会情勢に大きな変化が訪れます。とうとう民泊新法をスタートしたのです。
当協会では、世間一般で言われる「民泊」と「ホームステイ」は、言葉は一緒でも、目的や主旨はまるで違うもの。
ホームステイにまで法律の制限や規制を及ぼさないで欲しいということを、関係各所に訴えてきました。
しかし、「ホームステイ受け入れをやりたい」という人は少数であり、今回の民泊新法の規制が、旧来からあるホームステイにまで影響を及ぼしているという周知や理解が進まず、誠実にやっている多くの人がホストファミリーを断念せざるおえなくなりました。
特にマンションでは、民泊新法の届け出はほぼ不可能となってしまいました。
組織変更・体制変更を決断
ホストファミリーにとって厳しい社会情勢の中、ただでさえ「ホストファミリーをやりたい」という人が少ない中、意識の高いわずかな人たちだけが取り残されてしまいました。
そして、当協会やホストファミリー養成スクールの存在意義を、今一度問い直さないといけないタイミングとなりました。
その他の事情も重なり、目まぐるしく社会やルールが変化する中、臨機応援に対応できるように、当協会は組織変更や体制変更を決断することとなりました。具体的な変更点としては、以下の通りです。
1.理事4名 → 理事1名
2.非営利型一般社団法人 → 一般社団法人
3.新しい活動への挑戦
新しい活動への挑戦
これまでの活動の理念やベースは変えずに、4期目の今年は新しい活動へ挑戦していきたいと考えています。
新しい活動の具体的な内容は、ホームページやメールマガジンで随時お伝えしていきますが、最初の取り掛かりとして、以下の2点に注力していきます。
1.ホストファミリーに興味のある方へ情報発信を増やす活動
ホストファミリーをやってみたいという人への情報発信は、現在のところメールマガジンが主でした。しかし、今後は紙媒体によるニュースレター配信など、情報発信媒体を増やしていきたいと考えています。
2.ホームステイ受け入れ代行サポートを開始
ホームステイを受入れたいと興味がある人がいる一方、Airbnbのようなサイトは分からないし煩わしい。また最初の不安が大きい。「問い合わせ対応や事前のやり取りを代行をしてくれないか?」という声を頂くことが多くなってきました。
そこで、ホームステイしたい外国人と、ホームステイを受け入れしたい日本人との間に当協会が入り、問い合わせ対応を代行することを考えております。すでにテスト的にスタートしており、運用をクリアにしたら、正式に募集をしていきたいと考えております。

謝辞
私自身が経営者としても人間としてもまだまだ未熟なところがあり、当協会に関わってくださっている方にはご迷惑をおかけしております。
それでも、当協会の理念である「世界への架け橋を、あなたの家庭から!」を忘れずに、これからも日本にホストファミリーの魅力を幅広く伝えていく活動を継続していきたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。