日本を訪れた外国人が「お金を使いたくても使えない」地方の問題点

訪日外国人が増える中で浮き上がる問題

前回の記事で、セーリングのワールドカップが江ノ島で開催され、世界中からセーリング選手団が江ノ島周辺に滞在。

鎌倉市や藤沢市の宿泊施設が不足し、急遽(ホームステイ型)民泊を営んでいた方の所で、中国選手団を受け入れることになったことをお伝えしました。

今回、セーリング中国選手団を受け入れたホストファミリーのHさんは、宿泊施設の圧倒的な不足とその他にもいろいろと問題があることに気が付きました。

それはどんな問題なのでしょうか?

 

日本政府は訪日外国人をさらに増やして、地方創生につなげたい

街中を歩いていると外国人を見る機会が増えましたね。新宿、渋谷、六本木では相変わらず外国人を多く見かけますが、昨年大阪の心斎橋や京都を訪れた時は、「ここは日本なのか?」と驚くほどでした。

客引きする声やお店の宣伝用の看板も日本語ではなく、中国語、韓国語、英語だったからです。

日本政府の動きを見ていると、外国人観光客をはじめとして日本を訪れる外国人は今後さらに増えていくことでしょう。

2019年にはラグビーワールドカップ、2020年には東京オリンピックを控えています。

先月、自民党総裁選が行われ、安倍晋三首相が石破茂・元幹事長を破って、連続3選を決めました。任期は2021年9月までの3年間となります。

首相に就任当時から「地方創生、観光先進国実現」ということを公言してきた安倍首相ですから、今後も大きな方向性は変更せずにいくことでしょう。

その証拠に、2018年9月に行われた「観光戦略実行推進会議」にて、観光先進国の実現に向けて一層アクセルを踏んでいく主旨の発言をしています。

安倍首相、「地方創生の起爆剤、観光先進国実現へ」

8月31日に首相官邸で開かれた観光戦略実行推進会議には、安倍晋三首相が出席した。会議の議論を踏まえた安倍首相の発言は次の通り。

◇  ◇

私が、世界の人たちをひきつける観光立国を推進すると宣言してから5年半、政府一丸、官民を挙げて取り組んだ結果、外国人旅行者は3.5倍、消費額は4倍に拡大し、2020年に外国人旅行者数は4千万人という大きな目標の達成がいよいよ視野に入ってまいりました。

外国人旅行者の滞在先も全国に広がり、この5年で地方での宿泊者は4倍に増加いたしました。

私の地元には、赤い鳥居が海に向かって続いていく元乃隅稲成神社という小さなお社があるのですが、かつては数百人、多くて数千人しか訪れなかったのでありますが、CNNが紹介し、インスタ映えすると、評判になりまして、昨年はなんと100万人が訪問したということでございました。これが意味するところは、今まで買い物中心の旅であったわけでありますが、そこにしかない風景、そこでしかできない体験、経験型の旅に変わるわけであります。これは地方にとっては大きなチャンスであろうと思います。

観光を地方創生の起爆剤として、観光先進国を目指してまいります。そのためにも、まず、平成30年7月豪雨などによる訪日数への影響を一刻も早く回復する必要があります。

本日から、被災11府県を対象に、宿泊料金が割引される「ふっこう周遊割」も開始します。これが復興の弾みとなるよう、官民一体となって地域への誘客につなげていただきたいと思います。

地方の声に徹底して耳を傾ける。これは安倍内閣の基本方針であります。本日うかがった被災地の声をしっかり受け止め、また、熊本の経験を生かしながら、世界への情報発信、誘客促進など、あらゆる対策を、総力を挙げて講じていくようにお願い申し上げます。

目標年次の2020年まで、残り2年。本日の観光戦略実行推進会議の開催を機に、今一度アクセルを踏み込み、観光先進国の実現に向けて一気呵成(かせい)に取り組んでまいります。

(2018年9月11日 観光経済新聞記事より)

 

インバウンドのもたらす経済効果はものすごい!

訪日外国人が日本経済にもたらす影響は、現在かなり大きくなっています。

大手百貨店で働く妻も、「中国人や外国人を抜きに、商売は成り立たない」と言うほどです。

観光庁が報告しているデータを見ても、5年連続で最高額を更新して4兆円を突破したとされ。その経済効果のインパクトが分かるかと思います。

「4兆円がどのくらいすごいのか?」実感として分かりづらいかと思いますが、飲食業界全体でおおよそ4兆円〜5兆円の市場規模というとわかりやすいでしょうか。

いずれにしもかなり大きな市場規模になっていますし、今後さらに市場は拡大していくことでしょう。

~訪日外国人旅行消費額は前年比17.8%増の4兆4,161億円
5年連続で過去最高額を更新、初めて4兆円を突破 ~

○平成29年の訪日外国人旅行消費額(速報)は4兆4,161億円(前年比17.8%増)で、年間値の過去最高となった。平成29年は全ての四半期で過去最高額。

○訪日外国人旅行者1人当たり旅行支出(速報)は15万3,921円(前年比1.3%減)となった。

○平成29年10-12月の訪日外国人旅行消費額(速報)は1兆1,400億円(前年同期比27.8% 増) で、10-12月期の過去最高となった。 ○訪日外国人旅行者1人当たり旅行支出(速報)は15万2,119円(前年同期比3.4%増)となった。

(出典:日本政府観光局(JNTO)より)

 

インバウンドが地方創生の起爆剤の起爆剤にはなっていない

しかし、残念なことに、安倍首相の言うような外国人の受け入れ(インバウンド)が、地方創生の起爆剤とはなっていません。

なぜかというと、先に挙げているように、訪日外国人は宿泊施設や滞在先、ホームステイ先を求めているのに、地方は圧倒的に受け入れ先が足りていないという現状が1つです。

どのホテルも旅館も満室で空きが無いかというと、実はそんなことはありません。空室があるのに、外国人が探し出せるように公開できていないだけというのが、地方の旅館やペンションではよくあります。

そもそも排他的だったり、新しい取り組みに対して後ろ向きだったりするエリアもよく見かけます。

ですから、「地方では受け入れ先は余っているのに、上手く外国人を受け入れできていない」というのが実情です。

ホームステイ先にしても同じです。よく「こんな田舎に外国人なんてくるの?」と問い合わせを受けたりしますが、たしかに都心に比べて少なくなりますが、どんな地方でもニーズはあるものです。

実は外国人は地方でお金を使えない?

そして、もう1つ大きな問題があります。

訪日外国人がその土地を訪れた時、実は「お金を使いたくても、使えない」のです。お金を使いたくて使いたくて仕方の無い外国人もいるのに、地方ではお金が使えないのです。。。

今や世界中の人たちは現金を使いません。クレジットカードや電子マネーです。

世界中で消費している中国人は、支付宝(アリペイ)、微信支付(ウィチャットペイ)、デビットカード銀聯(ユニオンペイ)での支払いです。

一方、日本では都心部こそ対応も進んでいますが、都心からちょっと離れただけで、ほとんどのお店でクレジットカード対応すらしていません。鎌倉市でもそうなのですから。

今回、鎌倉市に訪れたセーリング中国選手団も、地元で買い物をしたいと思っていたはずなのです。地元のお土産を書いたかったことでしょう。

しかし、地元のほとんどのお店がクレジットカードが使えません。近くには両替所はもちろん、徒歩圏内にはコンビニもありませんので、現金を引き出すことができません。

これではせっかくインバウンドと盛り上がる中で、期待できる経済効果が限定的になってしまいます。

クレジットカードや電子マネーの対応は、初期費用もかからずに、誰でも簡単に時間もかからず対応できるのに未だに対応しないというのは、「外国人を受け入れたくない」「新しい取り組みを拒否している」と考えてもおかしくない実情なのです。

外国人を受け入れたい旅館・ペンション・ホストファミリーを応援

「お金を使いたくて使いたくて仕方が無いのに、それを受け取る仕組みがない。」

せっかく日本を訪れるのを楽しみにしてきやってきてくれた外国人もがっかりしています。

これではあまりにももったいない・・・。

当協会では、「外国人を積極的に受け入れていきたい」という旅館・ペンション・お店を応援したいと思います。(もちろんホームステイを受け入れしたいという人も応援します!)

当協会には、ホームステイの受け入れで培ってきたノウハウや経験が蓄積されています。

「外国人がどんなことに期待して、どのように考えて行動し、どんなことでトラブルになりやすいのか?」

ホームステイを受け入れて一緒に生活をしてきて初めて分かる外国人たちの考え方、日本人の考え方の違いを理解しています。

ですので、ホストファミリーだけでなく、「旅館やペンションを運営している方」に向けても、外国人旅行者を受け入れる手段や方法」をアドバイスできます。

ご感心ある方は一度お問い合わせください。

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