【連載第2回】子育てママのホストマザー体験記「イタリアからやってきた高校生」

みなさん、こんにちは。ホストマザーのくろこけいこです。

今回は、記念すべき最初のお客さまをお迎えした時のお話です♪

ちょっとしたことでもドキドキしてしまう「初めて」ですが、ホストファミリーをするとなればなおさらです。みなさんにも、どうかこのドキドキが伝わりますように!

イタリアからやってきた高校生

夏休みを利用してイタリアから日本へホームステイにやってきた高校生シーモ。日本語学校に2週間通う予定で、明日から授業が始まります。

シーモが成田空港へ到着したのは夕方頃でした。私たちはゲストルームを整え、お茶の準備をしながら、いまかいまかと到着を待ちわびていました。同じ日本語学校に通う学生数名とタクシーに相乗りし、やっとわが家に到着したときにはすでに夜の8時を回っていました。

ピンポーン

インターフォンが鳴ると、私たちはドキドキしながらマンションのエントランスまで降りていきました。

そこには、くるくるの長い巻き毛が印象的な女性が立っていました。長旅の後で少し疲れた様子でしたが、笑顔で挨拶をしてくれました。

とは言え、シーモは日本語が話せないし、私たちもイタリア語はもちろん話せません。というわけで必然的に会話は英語になります。私のつたない英語でも、お互いに自己紹介をするとなんだかほっとした空気が流れます。やはり英語は世界の共通語なんだと、肌で感じる瞬間でした。

また、娘(当時4歳)はまだ英語が話せません。私の後ろで恥ずかしがってしまうかと思いきや、なんとシーモに近づいて、いきなりハグ♡これには一同びっくり&にっこりでした。子どもだからこそできる可愛いおもてなしですね!

家に戻り玄関に入ると、まず初めに「ここで靴を脱いでね。」とジェスチャーで説明し、それからゲストルームへ案内します。あらかじめ敷いておいたレジャーシートの上にスーツケースを置いてあげて、しばらくゆっくりしてもらいます。なんといってもイタリアから10時間以上飛行機に乗ってきているので、疲れていないわけがないですよね。

嬉しいおみやげ

さて、少し休憩したシーモがゲストルームから出てきたら、リビングにみんなで集まってあらためて「こんにちは」とご挨拶。この日はもう夜だったので、「こんばんは」ですね。

シーモは、イタリアのサルディーニャ島の出身です。私たちは新婚旅行でイタリアに行ったことがあるので、とても親しみを感じました。

シーモは、おみやげをたくさん持ってきてくれました。サルディーニャ島特産のMirto(ミルト)という食後酒やパーネカラザウというカリカリの薄焼きパン。私はこのパンが大のお気に入りになり、日本でも買えるところがないかと調べてしまったくらいです!

他にも、オリーブオイルにバルザミコ酢、かたまりのチーズにエスプレッソなど、次から次へとおみやげが出てきます!スーツケースの半分はおみやげが入っていたんじゃないかと思うくらいのたくさんのおみやげに、私たちもちょっぴり興奮気味でした(笑)言葉はうまく伝わらないかもしれないけれど、これから一緒に楽しい日々が過ごせそうだなと期待が高まるひとときでした。

わが家のルール

楽しいおみやげの時間が終わると、ちょっぴり現実に戻ります。わが家では、ホームステイに来たお客さまに最初に必ずすることがあります。それは、わが家のルールを伝えるということ。

どんなルールかと言うと、とてもシンプルで門限や禁止事項、それから家の使い方を説明します。やはり他人どうしが、いきなり一緒に過ごすわけですから、少しでもトラブルのないように、あらかじめルールを決めておくのです。

そして、キッチンやトイレの場所を一緒に確認したり、お風呂の使い方や使ってよい時間帯などを説明します。

わが家は標準的な3LDKのマンションなので日本人相手なら一部屋ずつ案内するほどでもないのですが、外国人相手となると話はかなり変わってきます。「このくらいはわかるだろう。」とか「このくらいは伝わっているだろう。」というのは禁物です。特にトイレやお風呂の使い方にはそれぞれの国の文化の違いがハッキリと現れるところです。ちょっとした甘えや油断から「あ~こんなはずじゃなかったのに(がっくり)。」と、なったこともあります(笑)

とはいえ相手は大人なので「わかっているだろうけど、一応説明しておくね。」という軽めのスタンスで、家の中をぐるっと案内します。そして、「家の中はどこも禁煙ですよ。」「家族の寝室にはふだんは入らないでね。」「冷蔵庫の中身は声を掛けてから食べてね。」なーんて声を掛けます。さらには、キッチンの浄水器の使い方やゴミの分別方法まで一通り説明します。

たぶん、一回聞いただけでは忘れてしまうだろうし、何しろ私のつたない英語で説明してもちゃんと伝わるか微妙なところなので、あらかじめ英語で書いてプリントアウトしたものも渡しておきます。備えあれば憂いなし、なのです!

ここまでくれば、あとは「おやすみなさい。」を言うだけ!初日のやることリストは完了!?

まだまだやることがあった!?

ふだんなら、ここまでで完了!となるのですが、この日はもう一つ大きな仕事が残っていました。

実はシーモが通う日本語学校から事前に手紙が届いていました。そこには学生に渡すプリントが入っていて、渋谷駅から学校までの行き方(英語)が書いてありました。その行き方は、日本人の私にも今一つわかりにくいなあという印象でした。シーモは無事に学校までたどりつけるのか、一抹の不安がよぎりました・・・。
さらにプリントには、学生への宿題が載っていたのです!!

宿題とは、学校に来る前にSuicaを買ってくること!

日本人にとってはずいぶん簡単な宿題だけど・・・。でも、明日の朝シーモはちゃんと買えるかしら?娘を心配する本当のお母さんのように、私も心配になってきました。しかも、学校は8時から始まるので家を出るのは6時半!Suicaを買うとなると、さらに早く家を出なくてはなりません。

「それなら今、買いに行こう。」とお父さんが言い出しました。お父さんは低血圧で朝にはとことん弱いけれど、夜は何時まででも起きていられるタイプなのです・・・。(朝はいつもギリギリです、はい。)なので、明日の朝だとSuicaを買うのを手伝えるかわからないけれど今ならOKというわけです。そんなこんなで、シーモは夜10時ごろに最寄り駅まで出かける事になりました。

私は娘をそろそろ寝かせないといけないので家に残り、お父さんとシーモの二人で駅へ向かいました。

正直なところ・・・心配ですよ!

だって、お父さんは英語がちっともできないのです。きっと今頃はgoogle翻訳を頼りに奮闘していることでしょう。がんばれ!二人とも!(次の日の朝、シーモに聞いたらちゃんと買えたそうです。良かった~。)

初めての満員電車

次の日の朝、疲れを見せずすっきりとした顔で起きてきたシーモ。若さってすばらしい!

「よく眠れた?」と声を掛けながら、簡単な朝食を出します。身支度を終えたシーモとお父さんは、駅まで一緒に出かけます。

玄関先で「いってらっしゃい」「いってきます」をみんなで練習したあとは、さあ本番です!

「いってらっしゃーい!楽しんできてね。」

わが家から駅までは歩くと15分くらいかかります。いつもは自転車を使っているお父さんも、この日はシーモと一緒に歩いていくことに。事前に作った「自宅から駅までの地図」をシーモに持たせ、あとはお父さんにおまかせです。

それにしても、英語が苦手なお父さんが、シーモと二人でいるときにどんなことを話しているのかは、いまだに謎です。まさか、ずっと沈黙していた、ってわけじゃあないと思うのですが(笑)

さて、最寄り駅から渋谷までは乗換があります。お父さんは、シーモが乗り換えるのをちゃんと手伝ってあげたそうです。優しいお父さんでよかったよかった。あとは、学校まで一人で行けるかな?健闘を祈る!

それにしても、ふだんは自動車での移動がメインで電車を使わないシーモにとって、日本の満員電車はかなりびっくりする光景だったようです。たくさんの人がぎゅうぎゅう詰めになりながらもまだまだ電車に乗ろうとしていたり、さらにそれを後ろから押す係の人がいたり。

しかし、それ以上にびっくりしたのは、私鉄やJR、地下鉄が交差する路線の複雑さでした。確かに日本人でも、慣れていないと難しく感じますよね。そして案の定・・・シーモは帰りに電車の乗換で二回も迷子になったのです・・・。

どうなるシーモ!無事に帰ってこられるのでしょうか?

次回へ続きます。

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