前回までのあらすじ
「子育て家族がホストファミリーを安全に始めるための7つのステップ」を連載でお届けしています。
子供たちが、外国人慣れしていき、外国語にも興味を持ち「話したい」「理解したい」と思うようになる!
高いお金を払って外国語を強制して学ばせるのではなく、逆に適正なお金をいただきながら、普段の生活を通して自然と国際人として成長していく!
しかも、感謝をいっぱいもらえる!
ホストファミリーはこんなにも子育て家族にとって素晴らしいものはないと感じる一方、家に知らない人を泊めるのですからたくさんの不安もあります。
しかし、ほとんど情報が無い。どうやって安全にホストファミリーを始めたら良いか分からない。
そこで、「子育て家族がホストファミリーを安全に始めるための7つのステップ」を公開することにしました。
前回の記事では、2ndステップとして「理想のホームステイ相手を受け入れ方法」についてお話ししました。
理想のホームステイ相手を引き寄せるには、自己紹介(プロフィール)がとても重要ですが、5つのポイントについてお伝えしました。
本日は、安全に始めるための3番目のステップについてお届けしたいと思います。
【過去記事】
お部屋準備のコツ
ホームステイを受け入れして、嫌なのは余計なストレスやトラブルが増えることですよね。
1つ1つは、たとえ小さなものだったとしても、積み重なればやがて破裂してしまうこともあります。まるで風船のように。
違った視点でみると、「どうやってストレスと上手に付き合っていくか?」「どうやって事前にトラブルを回避するか?」が、ホームステイの受け入れを楽しく継続するための最大のコツだとも言えるわけです。
それでは、ストレスとどうやって付き合い、トラブルをどうやって回避すれば良いでしょうか?

なぜストレスになるのか?
それでは、そもそもストレスとは何でしょうか?
たとえば、子育てに大きなストレスがかかる理由として、大人の私たちには「想定外のことだらけ」だという事があげられます。
これは我が家に先日本当にあった想定外事例です。
3年生の息子の通う小学校の担任の先生から、仕事中に電話がかかってきました。
「息子さんが校舎裏でお友達と枯れ葉に火をつけたようで、木が燃えてしまいました。」
「なんてことをしてくれるんだ・・・(とほほ)」と内心思いながら、学校の先生、消防の方たち、警察の方たち、その他関係者に平謝りでした。この日は本当に疲れました。。。

このように、子供というのは、私たち大人の想定の外をいくので、とても疲れてストレスがたまるのです。
子供は私たち親や大人が考えもしないような事をどんどんやらかしてくれるわけです笑。それが大きなストレスの原因になるのですね。

想定内の範囲を広げて、想定外を減らす
このように考えると、想定内の範囲を広げて、想定外を減らすことがストレスやトラブルを減らすことにつながります。
子育てにおいても、1人目の子供よりも2人目3人目の方が育てやすくなるのはそのためです。ホストファミリーでも応用が可能です。
それでは、ホームステイ想定内の範囲を広げるにはどうしたら良いでしょうか?
もちろん経験を積み重ねていくことや、先輩ホストファミリーからアドバイスをもらって、想定内の範囲を広げるのも1つです。
当協会の講座を受けるなどして、知識を増やすことも想定内の範囲を広げる1つです。
「想定内」の範囲を広げておけば、多少驚くことがあっても、「あぁ〜、想定内」と余裕を持って対処することができて、ストレスはあまり感じませんよね。
想定内の範囲を決めて、想定外の時の対処を決める
もう1つは、想定の範囲を広げるのではなく、あらかじめ想定の範囲を決めてしまうという方法があります。
それが「ハウスルール」作りです。
ハウスルールを作成する行為というのは、こちら(ホスト側)の想定の範囲を決めて、範囲はここからここまでだよとあらかじめ伝える行為だと私は考えています。
たとえば、夏の暑い時期や冬の寒い時期は、ゲストがエアコンをつけっぱなしにして、電気代が想定外に高くなって驚くことがあります。
そのため、「エアコンの電気代として想定しているのはこのぐらい」、だから「それ以上の電気代にならないように外出中はエアコンをつけっぱなしにはしない」というハウスルールが生まれるワケです。
そしてあとは、「想定外の電気代になったときにはどうするか?」を決めて、伝えておけば良いわけです。

ハウスルール作成の具体的なステップ
それでは、ハウスルール作成の具体的なステップをお伝えします。
1.ストレスが溜まりそうなことをリストアップ
まずは、ストレスが溜まりそうなことをすべてリストアップしていきます。
(例)喫煙、夜遅く帰宅する、食事の時間のズレ、食事いるorいらないの連絡、エアコン、シャワー、、、
2.ルール化する
お互いが気持ちよく生活できるようにルール化していきます。
(例)禁煙、門限22時、食事の時間は朝7時・夜19時、食事を食べる時は翌日に伝える(事前に要望がなければ食事提供はしない)、エアコンは外出時には消す、シャワーは朝7−8時・夜20−21時は使用禁止
3,ルールを守れなかった場合
ルールを守れない場合にどうするかを決めておきます。(これは伝える、伝えないは自由です。)人間誰しもミスはありますので、段階的に厳しくしていくと良いでしょう。
(例)話し合う → 3回ルールを守れなかったら最後通告 → 4回目以降は出ていってもらう。


まとめ
いかがでしたでしょうか?
ハウスルール作成にこんな深い意図があったのかと驚かれたかたもいるかもしれません。
ハウスルールは、ストレスを和らげ、トラブルを減らし、長くホームステイ受け入れを続けるために、とても重要なものです。
普段は家族の暗黙のルールとなっているところを言語化するという作業になりますので、家族と話し合って楽しみながら決めて行くと良いでしょう。
一方で、あまりガチガチにしてしまうと、「ここはまるで監獄か・・・汗」と思われてしまうかもしれませんので、ある程度柔軟な対応もできるようにしておいてくださいね。
(つづく)
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少人数制ですので、ざっくばらんにお話しできますし、嘉手納に気軽に相談することもできます。