みなさん、こんにちは!ホストマザーのくろこ けいこです。
2016年秋 ドイツからホームステイにきたJちゃん(20代女性)。4週間わが家で過ごしたJちゃんとも そろそろお別れです。
お別れパーティ
当時ホストファミリーを始めたばかりの私たちにとって、4週間ものあいだ誰かが家にいるという状況は大きなチャレンジでした。
そんな長い間本当に一緒に過ごせるのか、慣れない英語でちゃんとコミュニケーションができるのか、ストレスがたまらないかなど、スタートするまではそれなりに不安もありました。やっぱり最初はだれでも、不安になりますよね。
でも、Jちゃんのあたたかい人柄や思いやりのある性格のおかげで、とても楽しく過ごすことができました。
そんなJちゃんともうすぐお別れ・・・
せっかくだからおいしいレストランでお別れパーティがしたいと思い、近所で評判の良いピザ屋にいくことにしました。ここはお店の真ん中にガラス張りの厨房があり、大きなピザ窯が見えます。娘が飽きて駄々っ子になっても、厨房でピザが出来ていく様子を見せてあげると、大人しくなるので安心なのです(笑)
さて、帰国の前日の金曜日、今日は最後の登校日です。学校の友だちとお別れの挨拶などもあって、ちょっと遅めに帰ってきたJちゃんとピザ屋へむかいます。
メニューを見ながらあれこれ考えて、ベジタリアンのJちゃんでも食べられるピザやパスタを注文しました。できたてアツアツのピザをほおばりながら、「明日で帰国だね~」「また、日本に来てね」など他愛のない話をしていました。

英語を使わなかった4週間
4週間の滞在はけっこう長いなあと最初は思っていましたが、ふたを開けてみるとあっという間でした。
Jちゃんは、平日は学校に行っているので、実質コミュニケーションできるのは朝食と夕食の時間だけです。朝早く登校する日は、朝食を食べずに学校へ行ってしまうこともありました。
また、土日は一人で観光に行くこともあって、ほとんど話せないこともあったので、一緒にいるときにもっとたくさん話しておけば良かったなと思います。
実は、Jちゃんは日本語が上達するようにと、家では一切英語を使いませんでした。慣れない日本語をずっと使って、話していたのです。私たちにとって、特に英語がわからない娘にとっては、日本語で会話ができるのはとても楽でした。
Jちゃんは、わが家に来た最初の頃から、日本語だけである程度のコミュニケーションができました。だからこそ、4週間という長めの滞在でも、私たちはあまりストレスを感じないですんだのかもしれないと思います。
ちなみにJちゃんに、「どれくらい日本語を勉強してたの?」と聞いたことがありますが、なんと6ヵ月だけだと言っていました。
しかも独学です!
そんなに短時間で日本語が話せるようになるなんて驚きでした。私、何年も英語を勉強しているはずなのに、どうしてしゃべれないんだろう~。もしかして集中してやれば、英語ができるようになるのかもしれないな~とその時思いました。
でも、Jちゃんにとっては日本語オンリーの会話はけっこう大変だったはずだし、それなりにストレスもたまったんじゃないかなと思います。本当はもっと伝えたいことがあるにもかかわらず、自分の会話レベルが追い付かないというのは、けっこうストレスに感じますよね。Jちゃん、本当によくがんばったな~。

手前味噌ですが!
さて、家に戻ってからはおみやげタイムです。
ゲストへのお土産は、なにか日本らしいものを渡したいといつも思っています。荷物でパンパンなスーツケースにも入れられるように、かさばらなくて、軽いものがいいですよね。そして、私たちと過ごした日々を思い出してもらえるものなら理想的!
Jちゃんにあげるおみやげはすぐに思いつきました。それは日本の食材です!
ドイツに帰れば一人暮らしのJちゃん。ベジタリアンで、ヘルシーな和食がとても好きという彼女は、なんと家庭菜園も持っていて、自分で野菜を育てるなど食へのこだわりがすごいんです。
ドイツでも醤油や味噌などの調味料は手に入るようですが、やはり日本の品揃えにはかないませんよね。そこでわが家で使っていて、Jちゃんがおいしいと言ってくれた調味料などを用意しました。
(はっきり言ってガラス瓶に入った調味料は、重いし、割れる危険があるので、本来ならおすすめではないんですが、Jちゃんの場合は特別です!)
さらに、わが家ではお味噌や梅干しを手作りしていたんですが、それも気に入ってくれたのでジップロックへ入れておみやげにしました。お味噌はけっこう重量があるのであんまり多く詰めると、帰りの空港で重量チェックに引っかかってしまうかもしれないと思いましたが、せっかくなので多めにいれておきました。
Jちゃんは、お味噌も梅干しもとても喜んでくれました。
もう少しJちゃんの滞在期間が長かったら、一緒にお味噌づくりもできたのにな~。味噌づくりは、1月~2月くらいの寒い時期に仕込むと失敗が少なくおいしくできるんだそうで、わが家ではいつもその時期に作っていたからです。一緒に味噌づくりができたら、いい体験になったんじゃないかな~。
もちろんJちゃんは、ドイツでもお味噌を作ってみたいと言っていました。ドイツで仕込んだお味噌は、いったいどんな味になるんでしょうね。楽しみですね。
帰国後に、Jちゃんから写真が届きました。おみやげに渡したお味噌で作ったお味噌汁や、梅干しののった食卓の写真でした。やっぱり丁寧な生活をしてるんだな~と、しみじみ。
日本で味噌汁を飲んでいる人はたくさんいるんだろうけど、遠く離れたドイツで、お味噌汁を飲んだり梅干しを食べたりしている人がいるというのは、ちょっと不思議な感じがしました。世界は広くて、いろいろな人がいるんですね。
ホストファミリーを始めてから、これまで遠かった世界が、なんだか身近に感じられるようになってきましたよ!

ある日のこと・・・
さて、1か月後のある日。Jちゃんから小包が届きました。いったい中身は何でしょうか?
つづく
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